映画「ブランカニエベス」
原題 "Blancanieves"(白雪姫)
モノクロ、サイレント映画
人気闘牛士アントニオの娘として生まれたカルメン。母は彼女を出産した時に死に、継母はカルメンを女中同様に扱う。また闘牛で障害者となった夫アントニオを屋敷2階の部屋に監禁して、自分は贅沢三昧の暮らしを送る。ある日カルメンは継母から禁じられていた2階に上がり父を発見するが、怒った継母はカルメンを殺そうとする。何とか逃げ延びたが、記憶を失ったカルメンは小人の闘牛団に救われて見世物巡業に加わり、やがて女闘牛士としての才能を開花させる。しかしセビージャ闘牛場での大舞台で継母から差し出された毒リンゴを食べて死んでしまう。
スペインでも廃れつつあり、カタルーニャのように禁止する地域も出てきている闘牛。日本ほどではないにしても、差別用語の自主規制と同様の発想から来るのか、小人の芸能世界からの排除。こうしたことに対する皮肉も込められた作品なのだろうか。
グロテスクな場面もあるが、白黒サイレントの手法で救われている。
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これから観る予定のある方は、以下は読まないでください。
カルメンは棺桶に入れられ見世物にされる。死体には仕掛けが施されていて、操作すると上半身が起き上がるようになっている。お金を払った者はカルメンにキスができ、時々小人が操作してキスした者を驚かせ喜ばせるのだった。
童話「白雪姫」のパロディにもなっている。
por Andrés
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