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2014年7月

2014/07/24

マレーシア航空機撃墜とイスラエルのガザの攻撃に見る非対称性

ウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜されてオランダ人乗客など300人近くが死亡した。ウクライナ東部の親ロシア派の対空ミサイル誤射によるものと見られる。責任が親ロシア派にあることは間違いないだろう。またこのミサイルがロシアから提供されたものだとすれば、ロシアも責任を免れない。国連安保理も非難決議に動いている。欧米諸国も一斉にロシアへの批判を強め、制裁を拡大しようとしている。
ところで、米国はアフガニスタンなどでの「誤爆」で何千人も殺害した。それに対して国連安保理は勿論一言も非難などしなかったし、欧米諸国政府の中で米国への制裁を検討してみたものは皆無だった。
同じころ、イスラエルによるガザ爆撃・侵攻で700人近くが殺害された。ハマスからのロケット弾とイスラエルによる爆撃。字面だけでは武力の応酬のようだが、実態はイスラエル側の圧倒的軍事力による一方的殺戮といっても過言ではない。今回の衝突の過程で、ハマスがロケット弾をイスラエルの原子力発電所に向けて発射したと報じられた。そのなかでメディアは「事実上の核保有国であるイスラエル」というようなことをさらりと流していた。
ところで、イランがウラン濃縮を行っているとして非難し制裁を加えた日米欧諸国、北朝鮮が核実験を実施したことに対して非難し制裁を加えている国連や日米欧諸国。イスラエルに対してはどう対応してきたか。
por Andres

2014/07/21

これは一体どの国のはなし?

〇〇は現状を把握するため、各地への訪問を重ねています。〇〇の視察は、〇〇回目を数えます。

各新聞社の記者は、視察に同行します。〇〇が乗る車や警護の車両が連なる車列の後方にバスを付け、〇〇が視察するポイント毎で取材し、〇〇や住民らの言動をメモを留め、原稿を作っていきます。〇〇の視察ポイントは1回の訪問で複数にわたり、豊かな自然を縫って進むバスに揺られながら復興の途を進む各所を取材します。

〇〇を乗せた車は、次の目的地へと、スピードを緩めることなく進みます。トイレを我慢するもの、体調を整えるのも〇〇に随行する記者の心得であります。また、視察動向のトイレ休憩は、〇〇と同じ空間で用を足す場面もあり、普段は話しかけることも許されない〇〇との距離が縮まる場面もあります。

〇〇の視察先は、多岐にわたります。

△△を離れた視察先、そして注力する現場ということで、〇〇が見せる素顔を垣間見ることも視察同行の重要なポイントです。

ここで16日に〇〇が視察した際の〇〇と地元住民らとのやり取りを取材メモを元に紹介したいと思います。

〇〇「どうもみなさん、こんにちは。日ごろ、何かこれは大変だなあということありますか、何か。もう少し、こういうこと考えてもらいたいということがあれば、お話頂きたいと思いますけれども」。

住民「〇〇の健康状態」

この場面は、別々の場所から集まった住民の要望を聞く〇〇が、逆に住民から体調を心配された、というものです。記者にとっては、思わぬ反応に対する〇〇の表情や返しを確認するのも、大事な業務の1つです。

〇〇は出荷前作業を手伝っています。

〇〇「もう1個くらいやろうか。(キャベツを手に)みずみずしい、これおいしそう。体にもいい。はっはは(笑い)。お酒飲んだ後食べた方が」

住民「これは△△に出します。1日2トンくらい」

この場面のように、視察先で現状を確認するとともに、〇〇が何かを試食する、というのが最近の定番になっています。〇〇の食事シーンをメモにするのも記者にとって観察眼が問われるところです。今のところ、〇〇の食べ物好き嫌いは特にないようです。

こうして〇〇の視察に同行する記者には1回の視察でたくさんのメモが発生します。それを取捨択一し、紙面を構成する原稿に仕上げるわけですが、多くのメモを作ったものの、日の目を見ることなく終わるものも…。

通常、〇〇の視察の最後には、締めくくりとして「声かけ」と呼ばれるインタビュー取材があります。〇〇の前方を記者やカメラが囲い、質疑応答するものです。質問はおおよそ2問で、1問目は視察の感想や今後の取り組みを問うものが多く、2問目はそのときどきの時勢や関心に合わせた質問がほとんどです。

こうして、視察同行の日程を終えた記者は、帰京のために列車に乗り込むのですが、多くの記者は〇〇と同じ便を選びます。帰るまで、帰ってからも記者の業務は続きます。

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長い引用になってしまったが、これは産経の総理番記者の文章(一部省略)だ。〇〇は「首相」だが、「将軍様」と書き換えて一部の言葉遣いを修正すると、朝鮮労働党機関紙労働新聞の記者の文章と言っても通用する。両者(両社)の精神構造は酷似しているがわかる。

2014/07/20

「防衛装備移転」をめぐるまやかし

「防衛装備移転」という名で安倍内閣は武器輸出を解禁したが、早速その実態が明らかになってきている。紛争当事国への輸出は認めないというような原則が無意味だったことが早くも露呈しているのだ。

部品などをライセンス元に納入する場合は第3国への移転について日本の事前同意を義務づけていないため、米国へ輸出したものを米国がその後どこに再輸出しようと日本は関知しないというのだ。要するに交戦中の国に直接売却するのでなければ構わないということ。

安倍晋三などの言う「歯止め」とは「歯止め無し」と等しい。言語破壊者安倍の真骨頂がここにも現れている。米国が紛争当事国に該当しないという「判断」がそもそも何をか言わんというところなのだが。

世の「愛国者」は、これほどまでに日本語を壊し、金のためなら武器でも何でも売りまくり、大義がないどころか大義のでっち上げがバレても恬として恥じない国(米国)に追随するような総理大臣を、それでも容認し支持するするのだろうか。

por Andrés

2014/07/03

安部政権の憲法破壊を許すな!戦争をさせない1000人委員会7.3集会

「戦争をさせない1000人委員会」主催の集会と、引き続いての首相官邸前抗議行動に参加した。この種の集会へ行ったのは40年ぶりだろうか。違和感が消せず、最後まで参加がためらわれた。40年前の記憶から来るのか、「組織」そのものへの違和なのか。それでもなお参加したのは、安倍政権の政策に対する激しい拒絶反応からだ。

私は愛国者ではない。日本への愛国心がないだけでなく、愛国心そのものを持っていない。それでも住んでいる町は好きだし、住んだことのある町々も好きだ。それがほんの2ヶ月程度のバレンシアやマラガであっても、住んだわけではないが何度も訪れたバルセロナや京都でも。

愛国心はないが、日本を(日本国ではない)嫌っていたわけではない。だから外国で「どこから来たのか」と問われればためらわずに「日本から」と応えられた。しかしこれからは「日本から」と口にするのを躊躇することになるだろう。

「武器輸出三原則見直し」で日本は武器輸出国になった。例によって武器輸出を「防衛装備移転」などと言い換えているが、「死の商人」に成り下がることを宣言したのだ。イラクやウクライナでの戦闘場面がテレビニュースで流れる。日本製の武器が映ったとしたら、と想像する。今はまだ想像でしかないが、間もなく現実になろうとしている。日本製武器で「敵」の血が流れ脳漿が飛び散る。それを見て安倍たちは、日本製品の輸出が増えた、日本経済の発展に寄与した、と笑みを浮かべるのだろうか。

そして今度は「集団的自衛権」だ。「国民の命と平和な暮らしを守るため」だそうだ。軍(自衛隊)が国民を守る保証などどこにもないことは歴史が証明している。旧日本軍が沖縄で住民をどう扱ったか、敗戦時に旧満州でどう行動したか。旧日本軍と自衛隊は違うと言うのなら、A級戦犯をも含めて第二次大戦を賛美する靖国神社に執着する姿勢を安倍はどう説明するのか。

日本が「自衛」戦争をしているとき、相手国も「自衛」戦争を行っている。相手国が侵略してきたと思っているとき、相手国は日本が侵略してきたと考えている。どちらが正しいのか、多くの死傷者を出した後で分かるのかもしれないし、それでも正解を出せないのかもしれない。

安倍晋三や高村正彦や石破茂たちは、決して戦場に出ることはない。腕や足を撃ち抜かれ、泥と血にまみれてのたうち回りながらいつ来るとも知れない衛生兵を待ち続けることになるのは、安保法制懇の岩間陽子、岡崎久彦、葛西敬之、北岡伸一、坂元一哉、佐瀬昌盛、佐藤謙、田中明彦、中西寛、西修、西元徹也、細谷雄一、村瀬信也、柳井俊二たちでもない。

por Andrés

2014/07/02

集団的自衛権の行使容認=解釈改憲=>ことばのない世界

安倍内閣は憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使容認を決定した。

これは護憲か改憲かを超える、大きく深い転換点だ。憲法を変えることなく、解釈によって正反対の結論を出す。同じ自民党の内閣が数十年にわたって主張し続けてきた解釈を踏襲すると言いつつ、逆の結論に導く。

安倍晋三首相はここで、「戦後レジーム」(なぜ「戦後体制」と言わないのだろう)から脱却しただけではない。戦後体制の基底である「日本国憲法」を、さらに立憲主義を破壊し、そして何よりも言語を破壊したのだ。

これから後、安倍晋三氏の発する音声は単なる空気の振動でしかなく、彼の発する文書は紙のシミでしかなくなった。

ことばが意味を奪われた世界で議論は不可能だし「民主主義」など成立しようもない。今、私たちに何ができるのだろうか。

por Andrés

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