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2014年10月

2014/10/19

北東スペイン旅行 番外編

今回の旅行で気づいたちょっとしたことごと

○スペインのトイレがずいぶんきれいになっていた。
以前は、蓋はもちろん、便座もないのが当たり前だったが、バルや駅のトイレも少なくとも便座はついていて、掃除も結構行き届いていて、入るのがいやになるようなトイレには遭遇しなかった。

○バルセロナの地下鉄の落書きが消えていた。
以前は地下鉄車両の窓に落書きがひどく、外側にペンキで書かれ、内側はコインか何かで傷つけて書かれていた。今回は全く見られなかったし、構内の壁にも落書きやビラの貼り付けはほとんどなかった。

●ガイドブックの推薦するレストランやバルは全く当てにならない。良い店もなくはないが、街でランダムに店に入っても同程度の確率で良い店に当たるだろう。地元の人がたくさん入っている店。ホテルで推薦してもらった店の方が良い店に当たるだろう。

●円安の影響もあるだろうが、物価が高く感じられた。特に宿泊費と食事代。バスクとカタルーニャといったスペインでも物価の高い地域を回ったせいもあるのかもしれない。それでもタクシー代と地下鉄料金は安い。

△英語がずいぶん普及していた。以前はホテルのフロントでも英語で応対されることは少なかったし、こちらがスペイン語を使うとほっとしたような表情でスペイン語に切り替えていた。今回は、こちらから「スペイン語で」と言わないと英語で通そうとするホテルやレストランの従業員が多かった。

por Andrés

2014/10/15

北東スペイン旅行 15日目(10/15)

Barcelona~London~成田

6時起床。昨夜買ったクロワッサンとリンゴを食べ、チェックアウト。レセプションでタクシーを呼んでもらうように頼むが、ホテル前でつかまえる方が呼ぶより早い、と言って通りに出てタクシーを止めてくれる。

AutoPista 経由で空港まで30分もかからない。朝7時、まだ夜明け前で真っ暗だが、通勤なのだろう、車の通行量は多い。渋滞はしないが、車間距離を詰めて100kmの速度で走るので、怖い。運転手は、カタルーニャ独立の賛成派は30%ほどで、自分は今うまく行っているので独立に反対、と言っていた。

空港で税還付の手続きをする。ネットで調べたところでは、0階に窓口があるとなっていたが、0階はタクシーやバスの乗り場。インフォメーションで尋ねると3階だと教えてくれる。3階に戻って探すと、一番左隅にあった。手続きは簡単に終了。品物を見ることもなく書類とパスポートとeチケットだけでOK。ポストの場所を教えてもらい、投函。

ブリティッシュ・エアーのカウンターで、eチケットを見せてここで手続きできるか確認。大丈夫だとのことで並ぶ。Ameliaに並んでいてもらって、機械でのチェックインを試みるが、やはりだめ。昨夜もネットでチェックインしようとしたができなかった。システムに問題があるのだろう。チェックインすると、ロンドン~成田の搭乗券も出してくれるが、手続きが遅かったからだろう、ロンドンまではもちろん、ロンドンから先も二人の席は離れ離れで、しかも3列の中央。すぐにパスポート検査、荷物検査を通ってゲートへ。検査場でAmeliaが引っかかり、ボディチェック。バルでクロワッサンとカフェ・コン・レーチェ。コーヒーは味が薄く量だけが多い。クロワッサンは昨日のものに違いない。IMGP0895

定刻より5分早く出発。機内でサンドイッチと飲み物のサービス。美味しくない。PA151533

ヒースロー空港はどんよりした曇り空。乗り継ぎの手続きはスムーズに進む。しかしここでもAmeliaが検査で引っかかり、靴を脱いで荷物検査に通される。どうもネックレスがかかったようだ。

搭乗すると私の席も3列の中央。右の窓際は黒人で席に着くときに毛布を持ってくれたりと親切。左は白人。乗客の搭乗が終わったようなので辺りを見回してみると、すぐ前の席は2列で前は壁。二つとも空いている。CAに移ってもいいか尋ねると、確認しますので少々お待ちくださいとのこと。すぐに引き返してきて、どうぞ移って下さいと言うことで喜んだが、一席は他の座席から移る人を連れてきてしまった。席は楽になった。前に余裕があって足が自由に伸ばせるし、横も通路が広がっている。

出発後しばらくして飲み物のサービスPA151536、そして食事PA151540。到着が近づいて食事。その間は映画を見て過ごすが、ほとんど眠れない。目はしょぼしょぼして乾燥している。

隣席の男性は、いきなり私に「先生ですか」と尋ねてくる。否定すると、研究者のように見えたので、と言う。イギリスを旅行してきたとのことだったが、あまり会話に乗り気ではないようだったので、映画を見て過ごす。しかし着陸が近づいて映画も終わると会話がはずむ。ロンドンだけ10日、友人と3人での旅行。在職中は漁網販売の仕事でロンドンに駐在していたが、ヨーロッパから北アフリカまで月の3分の2は出張していた。カナリア諸島にもよく行ったが、日本漁船も乗組員は韓国人ばかりだし船籍も他国で、いったいどこの国の漁船わからなくなった。等々。

ほぼ定刻に成田着。荷物受け取りのあたりでは、何頭もの麻薬犬が嗅ぎ回っていた。

成田では肌寒く感じたが、昼近くなって日向を歩くと暑いほど。バルセロナと変わらない気候だ。

Por Andrés

2014/10/14

北東スペイン旅行 14日目(10/14)

9時にホテルを出、GaudíのPA141392処女作Casa Vicens前を通る。鮮やかな色彩が人目を引く。個人の住居なので外観だけの見学。

Fontana駅から地下鉄でサン・パウPA141402病院(サン・パウ・モダニズム区域)に向かう。開館まで前庭のバルで朝食をとりながら外観を見学。銀行家パウ・ジルの遺言でモンタネールが手がけた建物群は病院として1930年から2009年まで使用PA141449されていたとのこと。4年かけて修復された建物の一部が今年の2月から公開。贅沢な造りの建物は地下道PA141417でつながり、患者の心を癒すためのカラフルな病棟の屋根、オレンジの木やハーブの緑を配置した中庭など先見の明に驚く。バルセロナは至る所にさりげなくモデル二スモ建築があり、19世紀から20世紀にかけての経済力のすごさと彼らの美的感覚の高さを思い知らされる。

Avenida de Gaudíに出ると真正面一PA141464直線のどん詰まりPA141466にSagrada Familiaがある。通りの真ん中に立って右左どちらを見ても圧倒的な存在感のある建物。競争は今も続いているのかと思った。

ガウディ通りを南に下り、魚介専門のレストランを探すが、場所を間違え見つからず。他の店も開店時間が遅く、すきっ腹をかかえて地下鉄でバルセロネータ地区へ。ヨットハーバー前のレストランをいくつか見て、Cal Pinxoに入る。MariscPA141469-474os Mixto(貝5種…ムール貝・アサリ・ハマグリ・巻貝・マテ貝の生ハムソース煮込み)とPan con Tomateを注文。初めて食べたマテ貝はクセがなくイカを少し固くしたような食感だった。本場ガリシアで再度食べてみたい。

その後、郊外の町Sant Cugatへ。Zone 2のため回数券では出ることができず、係員に助けられて何とか外へ。ネット情報を頼りに行ってみたサンクガット修道院。駅からの通りは地元PA141482客が行き交う商店街になっていて何ともいえない清潔感とゆとり感がある。修道院の博物館は当日は無料。お祭り用の巨人人形が面白い。女子高生らしいグループが輪になっPA141496て絵本などを使った学習をしていた。教会には静かに祈る老人。庭には散歩する家族連れ。

帰りがけPatisseria SabatのショーウィンPA141516ドウに飾られたチョコ菓子に魅かれお土産のチョコを購入。包み方もきれいで味もMuy Bien。

生ハム専門店でイベリPA141520-521コ豚の生ハムスナックとべジョータの高級生ハムボカディージョで夕食。内容の割りに高い食事になったが、スペインでマテ貝と生ハムを食べるという私のミッションは果たせた。1ユーロ3個のクロワッサンとリンゴを朝食用に買って駅へ。住むなら都心部ではなくサンクガットだなぁと電車に揺られてホテルに向かった。

por Amelia

2014/10/13

北東スペイン旅行 13日目(10/13)

Barcelona~Colonia Güell~BaPA131267rcelona

ホテルをチェックアウトし、荷物を預けて出発。朝食はCerbeceria Catalanaでクロワッサンとカフェ・コン・レチェ。店の雰囲気は悪くない。客も多い。

地下鉄3号線でPl.Espanaへ。FGCに乗り換えてColonia Güell へ。私たちの持っている切符はZone1用なので、一つ手前の駅までしか乗れないのだが、乗り越し精算が出来るかどうか試してみようと、そのまま乗って行く。しかしColonia Güell は無人駅でそのまま出ることになる。IMGP0774

駅前からペンキで足跡のマークが路面につけられていて、それをたどるとツーリスモに迷わずたどり着ける。途中にPA131270かつてグエルが経営していた繊維工場が、今は何を作っているのかわからないが、操業しているらしくトラックが出入りしている。ツーリスモでコロニア・グエル地下聖堂の入PA131279場券を買い、村の地図をもらう。

早速、地下聖堂へ。客はほんの数PA131288人。静かにゆっくり聖堂内のPA131300雰囲気を楽しむ。30数年前の記憶の通り。昔は椅子に触れられなかったが、今は自由に座ることが出来る。しかしそのせいか、落書きが目立つ。外回りも見ていると、屋上に上がれるようになっており、コンクリートできれいに覆われている。

 

 


松林を通って司祭館へ。司祭が住んでいるのか、外から見るだけ。その後、もらった地図にあるモデルコーPA131277スの通りに村を一巡。小さな村なので、5分もあれば横断できる。通りでは数人の男たちが昨日の祭の片付け中。この村にはPA131336モデルニスモの建築がいくつもあり、大部分は現役。写真左はCa L’Espinal。

最後に広場のBarで休憩。何人PA131341かの老人がのんびりおしゃべり。Pl.Espanaから20分ほどなのに、ここは田舎の村そのものといった空気。

帰りは村はずれから草むらの間の道を抜PA131349けて、隣のMoli Nou駅まで歩く。Moli Nouは多摩ニュータウンのような団地の立ち並ぶ町。たった一駅の違いなのに、ずいぶん大きな差。

途中の L'Hospitalet - Av Carriletで地下鉄L1に乗り換え、Urquinaona駅で下車。レイエターナ通りを少し下る。警察署の前に差し掛かったときに、十人ほどの警官と2〜30人の通行人が通りの反対側を見つめ、ちょっと異様な雰囲気。すると二人の十代後半のような女の子が警官に連行されて来、更に中年女性が口の開いたバッグを手に警官に付き添われて来る。泥棒事件だったようだ。

近くの5つ星ホテルOhlaの地上階にあるOhla Gastrobarで昼食。味は良いが、量はPA131350-356少な目、盛りつけはおしゃれで、まるで東京でフレンチを食べているよう。私たちには適量で美味しく、場所柄からすると値段は安いので、胃を少し休めたいが美味しい食事を、と考えたときには絶好の店。

Santa María del Mar 教会のPA131363前のナッツPA131362屋へ行ってみる。ガイドブックには日月休みとなっていたが、営業している。店員の一人が日本語が堪能で、日本語だけで買い物が出来る。アーモンド、クルミ、レーズンを各200g購入。日本語は独学だが日本に十数回行ったそうだ。今日は何故か日本人客が多い、と言っていたが、何故だろう。

近くのBuboといPA131368うケーキ屋へ。小さめで繊細な作りのケーキが並んでいる。買ってPA131365帰る訳には行かないので、テラスで食べる。味も繊細で、これまた東京で食べているよう。スペインのダイナミックな、あるいは大ざっぱな作りや味はどこへ行ったのかと思うほど。 PA131371

市庁舎と州政府の間を抜けランブラスへ。市庁舎の前に電光掲示板でカウントダウン。カタルーニャ独立の可否を問う住民投票までのだろうか。PA131374

ランブラスはあいかわらずの賑わい。カフェが中央の歩道に席を出していたのがすっかりなくなっていた。通行人が増えたからだろうか。 PA131378

カナレータスの泉で水を飲む。いつも泉の存在をここに来ると忘れていたのが、今回は覚えていて見つけることが出来た。

Pl.Catalunya の fnac でCaminoのガイドブックを探す。2冊買おうとしたが、うち1冊に値札がついていない。レジの人が調べてくれたが、これは地図の付録で、本体の地図が盗まれたようで、在庫もないので申し訳ないが売れないとのこと。仕方ない。1冊だけ購入。

ホテルに戻って荷物を受け取り、今日から2泊のホテルに移動。今度のホテルは新市街の現代的なビル。

夕食は、ホテルの受付の女性にお勧めのバルを聞PA131387いて出かける。歩いて20分ほどかかる。着いてみると、カウンターのところは満員。奥に進むとテーブル席があってレストランになっているので、そちらで食べようと思うが、15分待ってくれとのこと。外のテラス席も満席なので、入口で待つ。待っている間にも何組も客が来るが、断られて待つ人、諦めて帰る人と様々。カウンターのところで飲んでいた人たちも空席待ちの客で、順次席に案内されて行く。やがて私たちも席に通される。英語メニューを渡されたのでPA131383-385、スペイン語のに換えてもらう。サラダにしようと思ったが、トマトのフライというのがあったので、注文してみる。コロッケと、もう一品はカラマーレス。そしてパン・コン・トマーテ。料理が運ばれてみると、すべて揚げ物だった。味はどれもよく、揚げかたも素晴らしい。しかしちょっと油もので量が多かった。料理の選定を間違えなければもっと満足できただろう。しかしお薦めの店と言える。

ホテルまで10分ほど。気持ちよく夜道を歩いた。

por Andrés

2014/10/12

北東スペイン旅行 12日目(10/12)

Barcelona

Gracia通りに出て、Casa MiraのCafé Pedreraで朝食。ガウディの建築だけあって天井が波打っていPA121087る。1階は狭いバルだが、2階はレストランにもなっていて、朝食はここでもとれる。クロワッサンとカフェ・コン・レチェ。静かにジャズが流され、客も2階は非常に少なく、ウエイトレスも気持ちよい対応で、ここは穴場。外壁が工事中だったので、窓は足場やシートで視界が遮られているのが少し残念。スマートフォンでSagrada Familia の入場券を購入。

店の前にカタルーニャの旗、スペインの旗、EPA121096Uの旗、スペイン国旗から紋章を抜いた旗を持った人たちが集まっている。日曜日なのでデモがあるようだ。ウエイトレスに尋ねてみると、この通りでスペイン派(独立反対派)のデモがあるとのこと。やがて店内のトイレを借りに次々にデモ参加者がはいってくる。

店を出てデモ見学。店の前が最後尾になっていて、その後方に警察車両が3台。いつの間にかPl.CatalunIMGP0635ya方向がデモの人で埋まっている。老人から乳母車の赤ちゃんまで、あらゆる年齢層。時々シュプレヒコールに合わせて、Todo España.  Catalunya es España. Viva. España. 等々の声。しかしスピーカーも鳴り物もない。PA121116

デモに沿ってPl.Catalunyaまで行くと、広場は人で埋まっている。大きなテレビスクリーンが設置されていて、デモの様子を映し出していたが、やがて演説がはじまり、その様子が映される。三々五々帰りはじめる人もいる。警官は最後尾と大きな交差点に少数立っているだけ。独立派などが対抗する声をあげることもなく、平和なデモだった。参加者数は数万ぐらいか。(夜のニュースでは数千と言っていたようだが、とてもそうは思えない。日本では主催者発表と警察発表が大きく食い違うが、スペインではどうなのだろうか。)

先月の独立派のデモは180万人という桁外れの参加者だったとのこと。11月9日に住民投票を行うことになっている。デモ参加者数だけで賛否は分からないし、おそらく独立反対が多数になるのではないかと思う。カタルーニャの住民と言ってもカタルーニャ人ばかりではなく、スペインの他の地方や外国からの移住者も多い。また、カタルーニャ人の中にも、スペインへの帰属意識はなくてもEU市民意識を持っていて独立は障害になると考える人も少なくない。国家などというものはどんなに贔屓目に見たとしても「必要悪」でしかない。ならばどんどん独立して小さくなり、「都市国家」程度になれば国家が市民をコントロールするのではなく、市民が国家を制御することができるのではないか。カタルーニャ独立賛成。同時に琉球独立賛成!

タピエス美術館に行く。6年前に来たときは工事PA121131中で閉館していたところ。しかし特別展も常設のタピエスの作品も、興味を引くものはない。つくずく現代美術は自己満足でしかないと思わされる。

昼食は、6年前に行って、安くて美味しかったLa Ritaへ。店の入口でベンチに二人が座っていたので、待っているのか聞くと、待ってはいないからどうぞ、とのこと。入店するとすぐに席に案内してくれたが、ほぼ満席。日本人や東アジア系の客も多い。店内の造作は記憶と大差ない。しかし料理は変わった。日曜なので平日とは違うようだが、先ず値段。6年前PA121135-140は7〜8€だったのが、19.95€。一皿目はサラダとカボチャのクリームスープ。二皿目はパトとバカラオ。デザートはCrema Catalanaとアイスクリーム。そしてコーヒー。コーヒーがメニューに含まれているのは珍しい。味は悪くないが、ちょっと味付けが濃い。何よりも盛り付けなどオシャレになっていて、以前のような近所のサラリーマンが昼食をとりに来る、といった感じから少し外れてしまったよう。観光客ばかりの日曜日だったからだろうか。

ゆっくり歩いてSagradaFamiliaへ。日曜日で車も人通りも少なく、店もBarやRestauranteの一部が開いているだけ。
Sagrada Familia の入場券は17時のなので、それまでの1時間を手前の通りのベンチで過ごす。入場券購入の列はそんなに長くないが、それでも3〜40m。反対側の入場PA121148券を事前に購入している者専用の入口から入場。スマートフォンに届いているPDFファイルのバーコードを見せてチェックを受ければ入場できる。中に入るのは十数年ぶり。思っていた以PA121180上にできあがっている。ローマ法王が来てミサをあげ、教会として機能できるようになっているそうだが、確かに祭壇も整えられ、折りたたみのパイプ椅子を並べただけとはいえ参列席もあり、小型だがパイプオルガンも設置されていて、いつでもミサができる状態。あと十数年で完成というのも十分可能だと思える。参列席に座ってゆっくPA121189り見回し、更に壁際の席に座ってゆっくり見る。塔に上るエレベーターの券は売り切れだった。18時半の閉場間際までいて、追い出されるように退出。

夕食には早すぎるので、水を買って、近くのAv. de Gaudí のベンチで日記を書きながら過ごす。夕方で、ベンチには近所の老人たちが散歩の途中で休んでいる。のPA121229んびりした時間。

20時ちょうどにSagrada Familiaのライトアップ。昼間とはまた少し違った雰囲気。街の灯りが少し強いので、公園から写真撮影。

Av. de Gaudí のピザとピンチョの店で夕食。ウエイターの一人がやたらと日本語の単語を連発。嫌みのない男なのだが、やはり場所柄で観光客が多いのだろう。私たちがPA121238-239食事中は地元客が多く、あっという間に満員。サラダとブロシェット。ブロシェットはシャンピニオンをベーコンで巻いて串焼きにしたもの。美味しかった。

T10のチケットを買ってあるので、帰りは地下鉄で。L2でGracia下車。駅を出たところで方向が分からくなり、少し戸惑う。

por Andrés

2014/10/11

北東スペイン旅行 11日目(10/11)

Montserrat~BarcelonaPA110913

夜明け前に起床し、散歩。人混みのないモンセラットの朝はすがすがしい。東の雲海の上に日の出。陽が昇るにPA110927つれ、周りの山々の頂上は徐々にピンク色に輝き、周囲の建物も神々しく見える。

ホテルに戻ると、前庭に右耳が少し欠けた黒に白のラインがはいった猫がいた。ミャーと声をかけると警戒を解き、身体にも触れさせてくれたのに、頭をなでようとしたら、「さわるんじゃねぇ!」とプイと横を向き、堂々と去っていった。PA110943

朝食を取っている間に雲が上がり、町は一部雲の中。

9時半にチェックアウトし、ケーブルカーでSan Joan展望台へ。標高千メートル。周囲の奇岩の山並み、PA110988小さなお堂、おたまじゃくしとボウフラの湧いた水場、崖下の住居跡、美しい景色を眺めながら隠修士は過酷な修行をしていたのだろうか。この辺りから先へ進むのは岩登りの訓練をする装備を背負った者たちだけのようだ。

一旦町へ降り、今度はSanta Cobaの洞窟へ。途中に15のモニュメントがある石畳を歩く。ガウディ作の「キリストの復活」もあるがこれがそうなのかとさほど印象には残らなかった。ここはちょっと大変だが車椅子でも散策可。岩に押しつぶされそうに見える小さな礼拝堂は黒マリアPA111054像が発見された場所。複製のマリPA111052ア像が安置されていた。花を捧げる家族連れ、願い事のお礼にと置かれた品々に見知らぬ人の人生を思う。

その後、修道院所蔵の絵画や宝物PA111068などを展示したモンセラット美術館へ。ここを見学する観光客は少なくゆったりした展示で落ち着ける。エル・グレコの女性を描いた作品には魅了された。

2時半にセルフサービスのカフェテリアでランチ。どこにでもあるつまらない食事だった。3時半にホテルに戻ると、朝出会った猫が窓際で日向ぼっこ中。さよならの挨拶をすると一声「ミャッ!」と返してくれた。荷物を受け取り4時15分発の登山鉄道に乗る。今度も眺めのいい右側の座席。モンセラットはバルセロナから日帰りで訪れる人が多いが、絶対一泊すべきだと思う。

エスパーニャ駅で地下鉄のLinea3に乗り換えようとしたらトラブルで運転停止。構内の人混みと暑さに辟易しつつLinea1に乗りカタルーニャ駅でLinea3に乗り換え遠回りでパセジ・ダ・グラシア駅へ。到着後階段をえっちら登り、グラシア通りに出ると辺りはもう夜。ホテルは出てすぐのはずなのに、看板を見逃し何度か行ったり来たり迷った末にやっと到着。

夕食は隣のタパス専門店 Piscolabis 。客は一杯だったが、内容と値段がまさに都会の観光客向け居酒屋。なんだかぼられたような気分になってしまPA131258った。部屋に戻り、散歩の途中量り売りで買ったケーキMagdarenaとホテルの無料サービスのコーヒーで一息入れた。バルセロナ到着後は写真を撮る気にもならないほどせわしない夜だった。Hotel Praktik Ramblaはモデル二スモ建築の建物を利用したホテル。天井が高く廊下は薄暗いがそれなりの趣を感じる。ガイドブックの写真は明るくきれいだったのに、泊まる部屋のシャワー室やたんす、照明などの内装にはがっかり。2泊しか取れなくて良かった。

por Amelia

2014/10/10

北東スペイン旅行 10日目(10/10)

Barcelona~Montserrat

昨日のうちにスペイン広場駅のカタルーニャ鉄道改札に行く道筋を確認していたので、エレベーターを利用し楽に地下の改札口まで行けたのだが、券売機の扱いがよく分からず、しばらく苦戦。周りを見ると、モンセラットを目指す観光客対応の係員がいたのでTrans Montserrat(R5番線、登山鉄道、ケーブルカーがセットになった券)の買い方を教えてもらい購入。空気が悪く蒸し暑い構内から外に出て、近くのバルで朝食。タパスの種類が豊富だった。

前方の車両に乗って9時36分出発。Monitrol de Montserrat駅まで約70分。郊外の町並みから緑豊かな村の景色に変わったと思うと前方に青空に映える奇岩の山。満員の登山鉄道は前方車両にいたおかげで景色がよく見える左側の座席を確保。登るにつれて視界が開け雄大な景観が広がってくる。山頂駅まで20分。改札口を出ると突然目の前にPA100772奇岩の山。あちこちから「ワオッ!」と声が上がっていた。

11時にホテルAbat Cisnerosにチェックイン。荷物を預け、周りを散策し12時には礼拝堂に入る。「Escolania(少年合唱隊)」の歌は13時からなのだPA100790が、混み合うので日記を書いたり写真のチェックをしたりして待った。ミサの開始直前には幼稚園児や小学生の集団も入ってきて通路も人、人、人。白い服を着た20人ほどの少年が出てきた。変声前の少年達は背も低くあどけない可愛い顔をしていたが、美しい洗練された歌声に全員が魅了され堂内は静かだが心地よい空間。10分たらずの幸せなひと時だった。周りの聴衆がいなくなるまで余韻を味わって外へ。

昼食は観光客でごった返しているセルフサービスレストランを避けてレストランモンセラットで定食を注文。一の皿はサラダビュッフェ、きれいに盛り付けされた全種類のサラダを一口分ずつにしたのだが、それだけで十分な量。二の皿は兎肉とモPA100823-831ルシージャ。添え物の黄色の揚げ物をAndrésニンジン、私はカボチャだとお互いに譲らないので、ウェイターに訊ねたら、サツマ芋だった。デザートのCrocantoも何だろうと質問すると、アイスクリームケーキとのこと。他に大好きなCrema Catalanaにコーヒー。

帰りがけにCamí de San JaumPA100857eを発見。サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者がリュックを背負って歩いていた。お腹も大満足でホテルに戻り一休み。

夕方、観光客が減った頃にバシリPA100871カへ。昼間は長蛇の列だった黒マリア像は並ばずに参拝できた。

周辺を散策してお土産屋さんへ。EscolaniaのCDとベレン人形を買った直後に閉店だと追い出された。ぽつぽPA100893つ雨が降り出し、ホテル到着後には大雨。教会脇のこのホテルでは18チャンネルでミサを生中継しており、ベッドに寝転がってミサを見ることができる。PA100896

8時には雨があがったので、夜の散歩。ライPA100897トアップされた教会堂。ひんやりとした空気。遠くの街の明かり。広場には子ども達のはしゃぎ声。ホテルのバルで頼んだボカディージョは思っていたよりもビッグで残してしまった。11時にはあたりも静か。スペインでも田舎の夜は早いようだ。

por Amelia

2014/10/09

北東スペイン旅行 9日目(10/09)

Zaragoza~Barcelona

ホテルをチェックアウトしてバスでZaragoza Delicias駅へ。ずいぶん遠く感じられる。駅は閑散としている。PA090670

自動販売機でBarcelona Santsまでの切符を買う。Alviaが少し安いが、次の列車の出発までずいぶん待たなければならないし時間もかかるので、Aveにする。クレジットカードの挿入する方向が違っただけで最初からやり直しになるのが、ちょっと手間。

改札の方を見ると荷物検査があって結構長い列になっているので、早めに来る必要がありそうだ。構内のカフェで朝食。

出発時刻の20分以上前に改札へ。列はなく、スムーズに荷物検査通過。その後に改札があって、ホームへ下PA090678りる。ホームに列車の号車表示はない。列車が到着して、停車時間が4分あるので助かるが、乗車口にも号車表示がない。車掌さんに尋ねるともっと前方とのこと。車内には号車表示がある。荷物置き場は満杯なので席の上の棚にスーツケースを載せる。ほぼ満席。

最初は少し地下を走り、地上に出ると、そこはスペインの乾いた景色が広がっている。座席は横4列で、前後の間隔は新幹線の普通車と変わりないような感じだが、座り心地はAveの方が良い。速度と気温の表示がある。気温は車内PA090679-681のだろう、23度から25度を行ったりきたり。速度は最高で300km。途中停車駅も表示される。この列車はFigueres行き。飲み物などの車内販売も通る。次の停車駅が近づくと、車内の表示と案内放送。車内表示はカステジャーノ、カタラン、フランス語、英語。

途中停車駅はLleida、Tarragona。定刻に1〜2分遅れてBarcelona Santsに到着。私たちの前の席に座っていた関西弁の若い女性二人が私たちの前を歩いて行ったが、名前を書いた札を持った男が迎えに来ていた。ガイドかホテルかはわからないが、列車でも迎えがあるのか。

駅から歩いて10分もかからずにホテルPA090707に到着。土地勘があると移動が速い。ホテルの窓からミロ公園のミロのオブPA090685ジェが見える。

ホテルを出て数十mで大通り。渡った少し先PA090704に元の闘牛場、今はショッピングモールになっているArenasがある。そこで昼食。最上階にレストランが並んでいるPA090696-699。一周して適当なところに入る。一皿目はミックスサラダとヌードル。ヌードルは少ししょっぱい。二皿目は魚とPollo a Pita。まずまずの味。デザートはシャーベットとムース。

Plaza Espanaの地下に行って明日のMonserrat行きの電車の切符を自販機で確認。片道、往復、ケーブルカー、ロープウェイ、食事込みなどいろんなパターンがあって、便利だがわかりにくい。私たちは向こうに泊まるのPA090709で、単純に片道だけにするか。

カタルーニャ美術館の方に進む。見本市会場ではバーゲンセールを大々的にやっている。モンジュイックの丘に登るPA090713のもエスカレーターがあるので楽。噴水から塩素の臭いが漂ってくる。カタルーニャ美術館の左側を回り込んで少し歩いIMGP0446てミロ美術館へPA090722。30数年ぶりだがほとんど変わっていない。展示はそんなに多くないので、一巡してもそんなに疲れない。ミロはやはりほっとさせられる。美術館内のカフェで一休み。

すっかり暗くなったモンジュイックの道、帰りはバスでとも思ったが、街灯が明るくジョギングをしている人もパラPA090729パラといるので、来た道を歩いて帰る。見本市会場のあたりに来ると、一画が遊園地になっており、順番待ちの長い行列ができている。緑に光るクレーンのようなものがお目当てのよう。

来年のCamino歩きの準備で、スマートフォンのSIMカードを買いにArenasの中のMovistarへ。1ヵ月20€。ちょっと手間取るが、無事開通。

近くのパン屋で明日の朝食用のミニチョコクロワッサンを購入。こんなものは日本でしか作らないと思っていたのに、意外。ボカディージョ屋でサラダとBocadillo con Jamónで軽い夕食。カタルーニャ美術館の下で人がたくさん集まっていて、噴水ショーがあるのだろうと思っていたが、食事中に急に客や通行人が増えたので、ショーが終わって来たのだと思う。

Barcelona は蒸し暑い。汗が流れるほどではないが、昨日までのZaragozaがカラカラに乾いていただけに、湿度が強く感じられる。

por Andrés

2014/10/08

北東スペイン旅行 8日目(10/08)

Zaragoza

8時に起きると、空は明るい。少し東に移動したからなのだろうか。ホテルの朝食ビュッフェの割引券があるので、今日は利用する。ハム、チーズ、ソーセージ、卵料理、パンなど、一通りそろっているが、そんなにたくさんは食べられない。バルでのクロワッサンとカフェ・コン・レーチェで十分な体になってしまったよう。

昨日入れなかったスーダの塔へ。教会の塔だと思い込んでいて、教会の扉が開いていたので入ってみるが、塔への登り口はない。教会自体も見るべきものはない。隣のツーリスPA080562モで尋ねてみると、ツーリスモのある建物がスーダの塔で、案内所の一角が塔への登り口。階段を上ると事務所のある階がいくつかあって、息が切れたころに頂上に到着。眺めはよいが、事務所で働いている人たちはエレベーターもなく大変だろう。無料。

ピラール寺院をゆっくり見る。建物は巨大なだけで面白みはない。独裁者が好みそうな建築。ピラールの聖母はどこかと探す。何人かがかがんで口づけしているように見える窪みがあって、そこだった。私たちも口づけはしないが、さわってくる。Museoはリフォーム中。ゴヤの絵が2点だけ見ることが出来たが、ガラス越しで反射がひどくて見づらい。

奥の方にエレベーターの乗り口があり、1人3€で塔に登れる。エレベーターは高さ70mまで、そこからさらに螺旋PA080590階段で90mまで上る。スーダの塔より高く、Zaragozaの街を見渡すことが出来る。

塔を降りてピラール寺院を出ると、ピラール広場は柵で囲われ何かの儀式の準備がされている。グアルディア・シビルの儀式のようだ。中央祭壇でグアルディア・シビルのたくさん参加する特別ミサが行われていたが、ミサが終わりそうな様子だったので、間もなく儀式が始まるだろうと思って柵にもたれて待つ。参加者らしい人たちが三々五々といった感じで集まって来るが式はなかなか始まらない。ミサを終えて人々が出てきても始まらない。お偉いさんが乗っているらしい黒塗りの車が到着しても始まらない。しばらくして小柄なグアルディア・シビルがIMGP0348儀仗用の杖を持って走ってきて、勲章をぶら下げた男に渡す。すると黒塗りの車から女性(後で調べてみたら、アラゴン州知事だった)が出てきて、儀仗を受け取った男が会場まで案内し、旗持ちがやってきて彼らを中央の演壇のあたりに誘導してようやく儀式開始。どうも、隊長が杖を忘れたのが遅れの原因だったようだ。彼は降格されるのだろうか、スペインのことだからこのくらいは不問にされるのだろうか。あとは楽隊の演奏、何人かの演説と続く。日なたで太陽に焼かれて待って疲れたので、カフェで休憩しながら儀式の進行に耳を傾ける。知事の演説が、¡Viva Espana! ¡Viva Guardia Civil! で終わったので、また柵のところに行って見てみるIMGP0354。楽隊の先導で、各種の制服姿が隊列を組んで行進。その後を各種車両が続く。広場を出て市庁舎の方を一周して戻って来、広場を横断してピラール寺院の向こうに消えて儀式終了。と同時に広場の別の一角でラ・ミゼラブルの音楽が始まった。かつては恐怖のGuardia Civil、今はどういう位置にあるのだろうか。

裏路地の方で昼食。混んでいる店があったので、入る。テーブルもカウンターも一杯。5〜6分待ってというので待つと、確かにそのくらいで一気に3〜4テーブルが空く。ミガス専門店で、メニュー・デル・ディアも一皿目は各種ミガスからの選択。思ったPA080610-615ほど油っこくなくて美味しい。二皿目はサラダと豚頬肉の煮込み。サラダは普通。煮込みは柔らかく美味しい。デザートはヤギのチーズとリンゴのチョコレートがけ。どちらも温かいが、リンゴの方はとにかく甘い。

一旦ホテルに帰って昼寝。6時半ごろに出かける。駅に行くバス停を確認してからTeatro de Caesaraugustaへ。ローマ劇場の上に町ができ、PA08063520世紀後半に発掘整備されたもの。ローマ劇場としてはこれまでいくつか見たものほどではないが、街並みにすっかり覆われたのが再び姿を現したのがすごい。

通りに出ると、あちこちでパフォーマンス。黒人PA080651たちは路上に布を広げてバッグ売り。大変な人出。夜もまだ早いためか子どもも多い。カフェでチョコレートとチューロ。ここのは本格的でチョコレートもドロリとしたもの。これで夕食になってしまう。

ホテルに戻り、部屋でホテル前の広場でのキューバからのグループの演奏を聴く。良ければ広場に出ようと思っていたが、そんなにうまくないので部屋で聞き流すことにする。今日は夕方以後の方が暑くなった。

por Andrés

2014/10/07

北東スペイン旅行 7日目(10/07)

Zaragoza

ホテルのすぐそばにある広場では祭り期間中毎晩ロックコンサートが催されることが分かった。12時には終わるので、一晩中騒音に悩まされることはなさそうだ。

まず市場をのぞいて珍しい食材はないかと物IMGP0264-2_thumb1_thumb色。おいしそうなパンに新鮮な野菜、旅行中は料理はできないので、見るだけ。バルがあれば朝食を取るつもりだったが見あたIMGP0266_thumb1_thumbらないので、見学場所のアルハフェリア前のバルで朝食。オレンジジュースは絞りたてで美味しかったが、薄いカリカリトーストは残念。クロワッサンにすればよかった。

11世紀にイスラム王朝によって建てられたムデハルPA070472_thumb1_thumb様式のアルハフェリア宮殿。オレンジのパティオ、アーチ、優雅な柱はアルハンブラを彷彿とさせる。格天井のアラベスク模様は見PA070470_thumb1_thumb事で上ばかり見てPA070478_thumb2_thumbいると首が痛くなった。一部はアラゴン州議会に使用され、世界遺産でありながら現役。エネルギー切れのため宮殿内のバルで二度目の朝食。チューロとココアにコーヒー。ゆっくり休めたが、ここの味も残念。

ピラール広場にもどり、通りをふらふらと散策。大通りにはあちこちに大道芸人。人だかりが多かったのがインド人2人組みのヨガのパフォーマンス。あぐらをかいて座ったヨギの左手に細いポール。その上にもう1人のヨギが同じ姿勢で身動きせず重力に逆らって座っている。軽々と平気な顔でじっとしているのIMGP0289_thumb1_thumbが何とも不思議。日本に戻ってからヨガの先生にそんなことが本当にできるのかと訊ねたら、修行で可能だとのこと。もう一度通ったときには片付けの最中だったが、どうみても普通のおじさんにしか見えなかった。

地元客が入っているレストラン「CRPA070496-499_thumb3_thumbUZ21」で昼食。アボカドサラダ、アンチョビとなすの冷製、ホタルイカとピーマン炒め、肉団子にグラスワイン、炭酸水、コーヒー、2人で3,500円。美味でした。お腹が一杯で動けないのでホテルに戻って一休み。

夕方になってLa Ronja(元商工会議所)へPA070510_thumb1_thumb。現代絵画の展示場になっていて入場無料。建物だけのほうが良かったかも…と思った。

隣の司教博物館は部屋ごとに壁を使った映像で司教に関わる宝物、教会の歴史などを説明する展示方法。すべて理解できたわけではないが、面白い試みだと思った。

エブロ川の川岸に出ると、川岸沿いに露店PA070525_thumb1_thumbが連なり賑わっていた。ピエドラ橋を渡って対岸から夕暮れのピラール聖母教会を眺めてもどりながら屋台を覗き、ボカディージョ・ハモン・アPA070514_thumb1_thumbサードを注文。臨時に設けられたかまどで焼いた腿肉のハムは見た目も香ばしく、外パリッで中はジューシーだろうなと行列にしばし並んでゲット。一口ほおばるとなんとほぐし肉のサンドイッチ。かたまりをガブッと食らいつきたかったなぁ。物足りないので、薪の釜で焼いPA070542_thumb1_thumbた温かいチョリソ入りパンも買って食べた。PA070547_thumb3_thumb

日が暮れて、露店の立ち並ぶ河岸通りは人出が一層増えていた。PA070550_thumb_thumb

事前に受付にいた兵士がメモで教えてくれた開館時間(何とも中途半端な19時45分)にSeo(カテドラル)へ。広場の東側にあり、世界遺産なのにピラールのマリア崇拝に押され気味。見学時間も短いせいか見学者は少ない。付属博物館にはタペストリーが何枚も展示され、14~17世紀のフランドル職人の技に驚嘆。高度な修復技術はあっても昔と同じ作品が織れる織子はもういないのだろう。

中国人の経営らしい食料品店で飲み物を買ってホテルへ。今晩もロックが鳴り響き、テラスの窓は震えっぱなしだ。

por Amelia

2014/10/06

北東スペイン旅行 6日目(10/06)

Pamplona 〜 Zaragoza

まず、闘牛場へ。通りには、サン・フェルミンでのEncierroのブロンズ像。闘牛場はサン・フェルミンの時には当然PA060383使われているが、壁に貼ってあるポスターの古さや、あたりの雰囲気からすると、普段から闘牛が行われているようには思えない。

闘牛場を半周して裏手に行くと、昨日散歩PA060388した道の上にかかっていた鉄の歩道橋に出る。赤錆を出したのは昨日のエレベーターもそうだったので、同じデザイナーあるいは建築家によるものなのだろう。それを渡って城壁の上に出、城壁の上のPA060394遊歩道を散歩して旧市街を半周。結構高い壁で、ところによっては空堀もつくられていて、実戦的な城壁らしい。

遊歩道の終わったところで旧市街の中に戻り、客が結構入っているバル、Mesón de la NabarrPA060399-401eriaで朝食。サラダとトルティージャの小さなボカディージョにカフェ・コン・レーチェ。ボカディージョはおいしい。

食後はカテドラルへ。カテドラルそのものより、隣接する博物館がメイン。ローマ時代の遺跡の上にあるもので、遺跡や遺物の展示。さらに教会関係の展示。

カテドラルの近くに巡礼者用品PA050357専門店(Caminoteca)があるので、入ってみる。杖、リュック、靴からポンチョ、膝のサポーター、帆立貝、ガイドブック、さらには日焼け止め、シャンプー等の小さな容器に入ったものなど。アウトドア用品店にあるようなものが、種類は少ないが必要なものは揃っている。これなら巡礼に来たときに忘れ物をしたり、不足したりしても大丈夫だ。おそらくサン・ジャン・ピエ・ド・ポーやレオンにはもっと充実した品揃えの店があるだろう。

巡礼路の残りを旧市街を出るところまでたどってみる。路面に5mおき位に帆立貝印の金属製プレートが埋め込まれているので、迷うことはない。

昨日見かけた巡礼者メニューを昼食にしようと思ったが、その店は今日は開いていない。カウディージョ広場の近くのバル街に行き、適当な店で昼PA060429-437食。一皿目はチーズの入ったサラダとトマトとホワイトアスパラのサラダ。トマトは少し未熟だがあっさり。チーズの方は量も多く美味しい。二皿目は仔牛肉の煮込みとスズキの焼いたもの。スズキは開き。スペインで魚の開きは初めて見た。オリーブオイルとニンニクをかけてあるが、塩気が足りない。仔牛肉の方はよく煮込んであって柔らかく美味しい。デザートはチーズムースのようなものとモヒートシャーベット。美味しい。巡礼者のグループも食べに来ていた。PA060442

サン・マルコ橋へ。城壁の外にありアルガ川にPA060444かかる石のアーチ橋。ここからのパンプローナの眺めが素晴らしいとのことだが、木が茂りすぎて街の姿はほんのわずかしか見えないPA060446。帰りは違う道を進んでみると、旧市街への崖を斜めに昇降するエレベーターがあったので助かる。

ホテルに戻って荷物を受け取りバスセンターへ。

今日のパンプローナは朝はひんやりしていたのでダウンジャケットを着て出たが、昼食後に日向を歩くと暑くなり、ダウンジャケットは脱いで長袖のポロシャツになる。

バスは定刻に出発。街を抜けると間もなくロPA060449ーマ時代のだろう水道橋が長く延びているのが見える。

アラゴンに入ったあたりから風力発電の風車PA060452が丘の上などに無数に並んでいるのが見える。

サラゴサに2時間で到着。バスセンターは駅PA060453舎と同じ建物で新しい。鉄道の自動券売機があったので、バルセローナまでのAveの切符購入をやってみる。直後の発車の切符購入もできそうなので、バルセローナに行く時は予約なしでやってみよう。

タクシーでホテルに向かう。思いのほか遠い。ホテルはピラール寺院に近い市場の付近。旧市街の細いPA060455道に面している。部屋からピラール寺院の尖塔が見える。少し休んで夕食のために出掛ける。サラゴサは暑く、日暮れ後の外出でも長袖シャツ1枚で十分。ピラール祭のせいだろう、ピラール寺院周辺は大変な人出。排気ガスの匂いが街中に残り、人の多さにうんざり。ホテル前の広場をはじめ、何カ所かでロックの演奏を大音量でやっているのも耳障り。Ameliaは気持ち悪くなったと言う。水を1リットル買い、一息。ピラール寺院に入ってみると、礼拝中。ざっと一周。巨大な寺院だが、外から見ても中から見ても長方形にしか見えないが、どうなっているのだろう。

バルでの夕食はAmeliaの体調から無理そうなので、どこかでボカディージョでも買ってホテルに戻ろうと思い歩いていると、スーパーが開いている。リンゴ、クロワッサン、オレンジジュースを買ってホテルに戻り、部屋で夕食。

ロックの演奏が部屋にまで響いてきていたが、0時には終わった。

por Andrés

2014/10/05

北東スペイン旅行 5日目(10/05)

Donostia 〜 Pamplona

薄暗い中、7時半にタクシーを頼みバスターミナルへ。8時半発のバスに乗れないと10時まで待つことになるので内心ひやひや。

ALSAの窓口でパンプローナ行きの切符を無事購入。ホッとしたところで近くのバルでクロワッサンとカフェコンレーチェの朝食。

すっかり陽が上った8時半、定刻通りに出発。IMGP0172-2_thumb1バスは緑豊かな牧草地、林、山間の村を高速でビュンビュン飛ばしていく。

1時間でパンプローナ到着。Hotel Yordiに着いたときには、まだ宿泊客は朝食中。部屋には入れないので荷物を預け、旧市街へ向かう。

ナバーラ美術館が開くまで、市庁舎PA050290_thumb3前のバルで二度目の朝食。この市庁舎のバルコニーからサン・フェルミンの開始が告げられる。その時は広場は人で埋め尽くされるが、今日は日曜日で人影もまばら。

美術館の観客もまばら。ロマネスク様式の柱頭の彫刻やゴヤの「サン・アドリアン侯爵」をじっくり鑑賞。

疲れと眠気に襲われ、一旦ホテルに戻り、304号室の鍵を受け取る。3階の角部屋で、部屋は広く気持ちが良い。2ヶ所ある窓際には椅子と小テーブルがセットされていた。

1時間程昼寝をしてから、カスティーリョ広場へ。ヘミングウェイの「日はまた昇る」に出てくる「カフェ・イルーニPA050327-2_thumb1ャ」は観光客に人気のレストランで、すでに満席。ガイドブック推薦の別の店はなくなっていたので再度行ってみると、団体客が去ったあとで席に着くことができた。メニューは定食のみ。一の皿PA050316-325_thumb1にミックスサラダとトマトとチーズのサラダ、二の皿はサーモンとターキーをそれぞれ注文。新鮮な野菜と赤ワインと炭酸水がボトルでドーンと出てきたのは嬉しかった。デザートはメロンとArroz con leche。生煮えの米のミルク煮はいくら甘くても不味く、食べられないとがっかりしていると、ボーイ長がやってきて、ヨーグルトムースに取り替えてくれた。頼まないのに察して別のPA050322-2_thumb1を持ってきてくれたので好感度アップ。全部食べたので彼もニッコリ。建物は趣があって値段もまあまあの1人2,200円。しかし、団体客対応でせわしなく、声が響く造りなので騒がしく落ち着かない。有名なので仕様がないのだろう。

食後はアルガ川岸と城壁沿いを散PA050340-2_thumb2歩。

途中でアルベルゲを発見。来PA050336-2_thumb1年巡礼路を歩こうと考えているので興味津々。リュックを背負った巡礼者の後について黄色い矢印と帆立貝のマークを探しながら街PA050356-2_thumb1中へ進むと、他のアルベルゲや巡礼者向けのレストラン、専用の雑貨店も発見。

PA050359-2_thumb1もう一軒のアルベルゲは立派な建物で、なぜか看板には日本語で「巡礼者の宿」とある。日本人よりも韓国人の方が多いと思うが。

PA050372-2_thumb2

夜は、一番客の多かったバル「ガPA050366-2_thumb1ウチョ」に入り、ナバーラ名産のロゼワインにたらと卵の揚げ物とマッシュルームのピンチョス。昼食が重いので、夕食は軽め。気後れせずにバルで飲み食いできるようになったねと乾杯。風が冷たくもう秋の気配。途中見かけた焼き栗売りはもういなかったが、いい気分でホテルに戻り、就寝。

por Amelia

2014/10/04

北東スペイン旅行 4日目(10/04)

Donostia

9時過ぎにホテルを出て道を下り、途中の細道をPA040181右に入ってミラマール宮殿の裏を通り、ミラマール公園を抜けるPA040184。宮殿から海岸に降りる道がある。宮殿の主はきっとこの道で海へ遊びに行っていたのだろう。

海岸通りは土曜日の朝ということもあるのか、散歩する人だけでなく、ジョギングする人も多い。旧市街PA040190に近い砂浜で、砂に字を書き続けている男性がいる。どういう意味なのだろうか、同じ字と記号を何十も書き並べている。

シードラ博物館に行くので、バス停のあるOquendo通りの方に行き、旧市街、市場の裏手のバルで朝食。トPA040194-40195ルティージャにカニサラダを挟んだのと、Jamón y queso のピンチョスにCafé con leche。美味しい。PA040200

市場の周囲には露店が並んでいるが、規模は小さい。いろんな形のかぼちゃを無造作に売っている。

バス停で運転手にシードラ博物館に行きたいのでどこで降りればいいか尋ねると、着いたら教えるからと言ってくれる。運賃はホテルまでと同じ1.65€。11時発で、20分もかからずにAstigarraga着。運転手が合図してくれた上に、シードラ博物館は左の方へ進み突き当たりにあると教えてくれる。標識は何もないので助かる。5分もかからずに突き当たりに着くが、見当たらない。歩いている人に尋ねようとしたところで、突き当たりの壁にインフォメーションのマークが見えたので近づいてみると、その脇に階段があってMuseoを示す矢印がある。上るとそれらしい建物。入口が分からず探していると、裏手の丘の斜面から女性が手を振り ¡Hola! と声をかけてくる。この人がMuseoの人だった。日本人の男女を連れて丘のリンゴ畑を案内していたのだ。彼らに合流して案内してもらう。シードル作りに使うリンゴを見せてくれるが、数種類あるものの、どれも小さくいびつでPA040205、傷だらけ。3種類を切って試食させてくれるが、最初の赤いのは紅玉のよう。一見梨のようなのは妙な酸っぱさで美味しくない。青いのは味がなくて美味しくない。いろんな種類のを混ぜてシードラを作るそうだ。その後にシードラの作り方を説明してくれ、建物の中に入って試飲。樽の蛇口から1m以上横に飛び出すのを4人が並んで次々に大きめのコップで受け取って行く。最初のは香りはよいが味は好みでない。2番目のは嫌な香り。出来のよくないシードラだと案内の人も分かっていて、チャコリの方が好みでしょうと言ってくる。これで案内は終わり、他の二人は行ってしまう。アメリカ人男女がやってきて、彼らを畑に案内するのに私たちも加わり、丘に上る。ここは説明用に栽培しているだけなので、広くはない。りんごPA040210は実を地面に落とし、木の棒の先に針金を付けたもので刺してバケツのような容器に集めるそうだ。私たちの案内はそこで終わる。

シドレリアを教えてもらう。10分ほど歩いたところにあり、ちょうどテラスに椅子やテーブルを出してIMGP0122いるところ。シードラはボトルだけだそうで、飲めるかどうか迷ったが、せっかくここまで来たのだからとボトル1本と、カラマーレスフリートスを頼む。ここのシードラは美味しい。二人で何とか1本空ける。PA040231飲んでいる時にトラックがやってきてりんごを下ろす。1m四方で高さも同程度の容器をフォークリフトでりんごを貯めておく所に運び、男二人で容器をひっくり返してりんごを下ろしてゆく。りんごがつぶれても傷ついても気にしない。どうせつぶしてしまうからだろう。3人の男たちがおしゃべりしながらゆったりと作業。

Donostia(San Sebastián)に戻り、市場の地下にあるNHKスペイン語講座テキストで紹介されたバルに行ってみる。3時近いので市場はほとんどの店が営業終了。目的のBar AZKENA は市場の隅の方でまだ営業PA040235-40237していた。小さなBarで客はいない。ここのピンチョスは形も調理も凝って洗練されている。味も良い。どうしてここに来たのかと尋ねられたので、NHKのテキストを見てと答えると、テキストを出してきて、該当ページを見せてくれる。さらにバスクのレストラン案内の本に添え書きとサインをして贈呈してくれる。一緒に写真を撮って別れるが、気持ちの良い人、店、美味しいピンチョスだった。私たちが出るとすぐに閉店。きわどく開店中に間に合ったのだった。

旧市街を散歩して回り、有IMGP0133名なバスク伝統のお菓子屋さんでガトーバスクとマカロンを買う。オイルサージンの形をしたチョコレートの缶詰が魅力的だったが、まだ旅行は先が長いので、買うのはやめておく。PA040257

夕食代わりにピンチョス。Bar Ganbara でと思ったが、まだ閉まっているPA040259ので、現代的な内装のBetiJaiという店に入る。味もどうということもなく高い。次にBaztanという店に入ってみる。ここのは美味しい。

今日は早めにホテルに引き上げることにして、まだ明るい夕暮れにコンチャ海岸を歩いてホPA040267テルに向かう。砂浜に大きな絵を描いている黒人がいる。上手な絵。投げ銭をする。

砂浜では歩いていてもPA040273肌寒いのに、ほんの数人だが海に入っている人もいる。まだ少し早いのか、昨日よりも散歩する人は少し少ない。

ホテルのレセプションで、昨日と同じ係の人に明日のパンプローナ行きのバスの時刻表をプリントアウトしてもらう。予約できないかと聞いてみるが、外国人のクレジットカードでは予約できないと言って、バス会社ALSAの切符売り場を教えてくれる。

por Andrés

2014/10/03

北東スペイン旅行 3日目(10/03)

Bilbao 〜Donostia(San Sebastián)

8時起床。間もなく明るくなる。ビルバオ美術館に向かい、途中の客がたくさん入っているBar Agorriaで朝食。クロワッサンと小さなBocadillo con Tortilla。トルティージャはチョリッソやポテトが細切れにして入れてある。パンも美味しい。

ビルバオ美術館は旧館はロマネスクから現代まで。グレコ、スルバラン、リベラ、ゴヤなどからピカソ、ブラックなど。各画家の作品は数は多くないが、かえって見ていて飽きず、よい展示になっている。新館はコンテンポラリー。こちらはつまらないので、ざっと歩き回るだけにする。PA030143

昼食はCafe IruñaでMenú del día. 前菜はジャガイモとチョリッソの入ったスープ。思いのほかあっさりしてPA030144-149いて味も良い。AmeliaはEmpanada Jamón y Queso。こちらは結構重い。主菜は、生ハム、目玉焼き、ポテトの盛り合わせ。Ameliaはイベリコ豚のエスカロペ。これはさらに重く、食べきれずに残すことになる。デザートはCopa de Limónにしたがレモンは全くなく、生クリームとチョコレートだった。Ameliaはリンゴパイ。ここの食事は、味はよいが量が私たちには多すぎる。

ホテルに戻り預けてあったスーツケースを受け取って地下鉄でTermibus(バスセンター)に向かう。Donostia行きのバスは混んでいるようで、3時半に着いたが3時半のも4時のも買えず、4時半発のバスになる。72人乗りという長いバスで、私たちは最後尾から2列目。満席。高速道路を通って1時間15分でDonostia着。途中はほとんど山あいを抜ける道で、小都市がいくつかある。リゾート地ではなく、住宅街のようで、マンションが建ち並んでいる街。景色は日本そっくりで、緑の多い山が続いている。

17時45分Donostiaに着きタクシーでホテルへ。大きなリゾートホテル。バスの中でも眠ったが、まだ疲れと眠気がとれないので、部屋でしばらく休む。

19時近くになって旧市街に向かう。ホテルの前の坂道を下り、ミラマール公園を過ぎるとコンチャ海岸に出る。海岸沿いの遊歩道は、夕暮れ時で散歩する人が多い。砂浜で休んPA030156でいる人もパラパラと見え、サーフィンをする人も少しいる。湾内の割には波が大きい。

旧市街のBarが集まる地区で適当PA030164な店を探す。混んでいてピンチョスがカウンターにたくさん並んだBarがあPA030162-163ったので入る。シャンピニオンの串焼き、チャングーロ蟹のタルト、メルルーサの三種。飲み物はチャコリとAgua con gas。どれも美味しい。ずっと混んでいて、カウンターでも最後まで座れない。地元の人も多いが、外国人客も結構入ってくる。中にはピンチョスを自分で皿に取る外国人もいて、温めてもらいPA030167もせずに食べている。

10時。スペインではまだまだ宵の口。Barの中も外も、ちょっと一杯の人であふれている。私たちは早々にホテルに引き上げる。
ホテルのレセプションで明日のシードラ博物館へのバス停を尋ねると、いろいろ調べてくれ、バス路線図と時刻表をプリントアウトし、バス停までの行き方も教えてくれる。

por Andrés

2014/10/02

北東スペイン旅行 2日目(10/02)

Bilbao

7時起床。外はまだ真っ暗。8時頃にようやく空が白みはじめる。

ホテルの隣の銀行でクレジットカードを使って300ユーロを引き出し、グッゲンハイム美術館に向かう。美術館前まで行くが、開館までまだ時間があるので、Pa020028_2近くのバルでクロワッサン・サンドのピンチョとカフェ・コン・レーチェで朝食。ここのクロワッサン・サンドはレタスが新鮮で美味しい。

美術館前のツーリスモでビスカヤ橋への行き方を尋ねてから入館。

Pa020031
美術館前の巨大な花の犬の周りに入館者が集まり始めている。入館券はネットで購入済みだったが、当日購入でも空いていたので並ぶ必要はなかった。入館はプリントアウトした紙を見せるとオーディオガイドの器械を貸してくれて、すぐに入れる。ただしガイドに日本語はない。2階は展示替えの作業中で閉鎖。3階にエレベーターで上がって見学開始。ピカソ、ブラック、カンディンスキー等の

Pa020071Pa020041

作品はまずまずだが、もっと現代のはやはり受け付けない。それよりも建物自体がこの美術館の最高の作品なのかも知れない。

1階に降りて映像作品を見る。9つの画面が下図のように配置されている。一つずつ映し出されるスクリーンが増え、各スクリーンは違う部屋を映す。7部屋には一人ずつミュージシャンがいる。1つの部屋には一人のミュージシャンとその横で眠っているような女性。もう一つの映像はテラスで、そこには数人が映っている。ミュージシャンたちはヘッドフォンをつけて互いに聴き合いながら演奏し歌う。ギター、ピアノ、ドラムス、チェロ、アコーディオンなど。

Guggenheim_2

 

A pink rose
In the glittery frost
A diamond heart
And the orange red fire
Once again I fall into
My feminine ways

 

単純な歌詞とメロディーの繰り返しなのだが変奏などで飽きさせない。やがて各部屋での演奏をやめて一部屋に集まり、さらにテラスを通って広大な庭に出て、歌いながらなだらかな丘の向こうに去って行く。最後に演奏の録音が流れる中、一人の男が各部屋の灯りを消して周り、真っ暗になって終わる。1時間程も続いただろうか、それでも見応えのある作品だった。

最後に広い展示室で鉄製の巨大な作品が並んでいる中を歩く。渦巻き状や細い通路などを鉄の壁で作り出したもの。かつての鉄鋼都市ビルバオを象徴したのだろうか。

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美術館内のビストロで昼食。パンも食事も非常に美味しい。ここのパンは外はパリッとしていながら堅すぎず、中は適度にしっとりとしつつ柔らかく、塩気も少なく、焼き立てではないのだが、これまで食べた中で最も美味しいような気がする。

美術館の周りを一巡してから、地下鉄でビス

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カヤ橋Bizkaiko Zubiaに向かう。地下鉄の出入口はどこも現代的(近未来的?)な形で、「グッゲンハイム美術館の街」を強調しているよう。

ポルトゥガレテPortugalete駅から坂道を下って10分ほどでビスカヤ橋。エレベーターで塔の上まで登るには7ユ

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ーロ。高さ60m位。上から河口の先の海まで見える。左岸は坂の街だが、右岸は平坦な街並み。両方とも古い市街地

Pa020102

。高さ60mの橋桁から吊り下げられたゴンドラは真ん中に車3台2列、その間にバイク、両端が客室。数分おきに往復している。私たちは橋桁を歩いて対岸まで往復。床は木張り、両脇は金網で囲われているので、恐怖感はない。川を覗いてみると、2〜300m上流を渡し船が頻繁に往復している。人間だけだが、船を利用している人も結構いる。橋とどういう使い分けをしているのだろうか。

橋を下りて、今度はゴンドラで対岸に渡

Pa020096

る。ゴンドラに乗客の座

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席はないが、ほんの1分かかるかどうかといったもの。対岸に着いて往路とは別の路線のアレエタAreeta駅に向かう。

夕食は旧市街Casco biejoで。地下鉄から外にでるともう暗くなっている。大変な人出。Bar Xukera に行こうと思うが、方向が分からず戸惑っていると、ほろ酔い加減の老人が寄ってきて道を教えてくれる。途中には客であふれたBarがいくつもあったが、Xukeraは空いている。2冊の本で、

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地元の人も推薦するBarと書いてあったのだが。チャコリ(発泡性白ワイン)とピンチョス。美味しくない。ガイドブックに載っている店はハズレが多い、ということを再確認させられた。

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歩いてホテルへ戻る途中に鳥居。ビルバオ美術館の前にもあったので、日本展の宣伝用らしいが、現在はやっていない。

por Andrés

2014/10/01

北東スペイン旅行 1日目(10/01)

成田空港〜ヒースロー空港〜ビルバオ

久しぶりのスペイン。一昨年もポルトガルからの帰途でスペインに立ち寄ったが、スペインだけというのは何年振りだろうか。

初めてのブリティッシュ・エアウェイズ。ネットでチェックインは済ませてあったが、成田でボーディングチケットを受け取ろうとすると、ヒースローからビルバオまでのチェックインはヒースロー空港でやってくれとのこと。

PA010005機内食は一人分はアジアン・ベジタリアン。カレー味で美味しいが、普通食よりも満腹になる。

機内では映画を見て過ごす。「ゴジラ(ハリウッド版)」、「ノア」、「超特急参勤交代」、「万能鑑定士」。

ヒースロー空港には定刻少し前に到着。空港内電車とバスを乗り継いでターミナル5から3に移動。結構遠い。ターミナル3でセキュリティー検査を受けた後、BAのカウンターに行ってチェックインをしようとするが、Vueling Airlines との共同運航なのでVueling Airlines のカウンターで手続きするようにと、左向こうの無人のカウンターを指示する。いずれ係員が来るからとのこと。

確かにまだ出発まで2時間以上あるので、ターミナル内を散策して時間をつぶす。どこの空港とも同じような店が、同じような雰囲気で並んでいる。2時間前になったので、カウンターに行ってみるが、まだ無人。しばらく待っても誰も来ないし、カウンターには航空会社名の表示もないので、もう一度BAのカウンターの方に行く。混んでいるので順番待ちしようとすると、隣のJALのカウンターの人が声をかけてくれる。事情を話すとBAの人に尋ねてくれ、搭乗ゲートでチェックインすることになっていると教えてくれる。まだ掲示板には搭乗ゲートの表示が出ていないので、電話で調べてくれるが、まだ決定していないので表示が出るのを待ってくださいとのこと。出発予定の40分前になるとPlease wait の表示に変わる。JALの人が心配して来てくれ、また電話で問い合わせてくれる。どうも遅れている模様。さらに10分ほど待つとようやく搭乗ゲートの番号が表示される。JALの人に手を振って挨拶し、ゲートに向かう。そこでチェックインは出来たが、ゲートの係員も事前にチェックインを済ませて下さいというようなことを言う。BAのシステムが不備だとしか言えない。

40分遅れでビルバオ着。入国審査を済ませて荷物受け取りに行くが、コンベアの上には一つもない。やっぱりロストバッゲージと思いクレームカウンターに行こうとしたところで係員が声をかけてくれる。荷物が来ないと伝えると、EU外からのは別のところだと案内してくれる。無事荷物をピックアップ。

ビルバオ空港は、ターミナルビルは真新しいが、到着時刻が遅かったせいか閑散としている。それでも市内へのバスは夜中の12時まで運行しているので、助かる。

PA010016ターミナルを出てすぐのバス停から20分ほど待ってビルバオ市内へ。バスを降りて5分ほど歩いてホテルへ。

今日はJALといい、ビルバオ空港の係員といい、親切な人に出会って助かった。特にJALの人は自社の客でもないのに何度も自分から調べてくれたり心配してくれたり。こんな親切は初めてと言ってもいいぐらいだ。

por Andrés

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