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カテゴリー「キューバ旅行」の22件の記事

2009/05/28

キューバの学校

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ハバナ旧市街にあった小学校。下校後で、右端に児童が一人見えるだけ。ここは旧市街でも最もきれいに修復された広場に面しているもので、今回の旅行で見かけた中で一番整った学校だった。

 

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Santiago de Cubaの旧モンカダ兵営にある「7月26日小学校」。

この写真には入っていないが左方は博物館(3月21日付「革命博物館」の記事参照)。

ここもよく整備された小学校だった。

 

 

 

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廊下の壁には子供たちの作品が飾られている。この辺は日本の学校と同じ光景。廊下を覗きこんでいたら博物館の係の人から「小学校側には入らないように」と注意された。

 

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校庭では体育の授業。スペインなどと同様、校庭どころかビルの一角だけという学校が多い中で、ここの校庭は大変広い。

 

 

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下校風景。キューバでも下校時には保護者が迎えに来るのが原則のようだ。帰り道で買ってもらったアイスクリームをなめながら歩いたり、ハンバーガーをかじっている姿も見られた。

 

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La Habanaの広場で見かけた中学生の一団。広場や博物館などでクラス単位で校外学習に来ている姿をよく見かけた。合間にはおしゃべりしたり、野球やサッカーに興じたりしているが、博物館ではほとんどの生徒が説明を聞きながら静かに見学していて、騒いで他の見学者の邪魔になるような場面には一度も遭わなかった。

教育は無料で、子供の学校教育から年長者の識字教育まで力が入れられている。そのためか、多くの途上国に見られるような学校に行かずに働いている子供の姿は見られない。キューバは、離陸に成功すれば急速に発展する力を蓄えつつあるように思えた。

por Andres

2009/05/22

キューバの書店

La Habana旧市街の広場では毎日、古本屋がDSC02745店を開いていた。直射日光の照りつける中、店員は木陰に入っていても、本には陽が当たりっ放しだった。そのせいか本は茶色に変色し、紙は傷んでページをめくると崩れそうなものも少なくなかった。

 

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Santa Claraの街中にあった図書館。本は古びているものが多く、数も多くはないようだったが、高校生や大学生が熱心に勉強していた。

 

 

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La Habanaの書店。本はとにかく少ない。棚に立てて並べるほどもないためか、横積みにしてある。しかも古書かと思えるような古びた本がずいぶんあった。また雑誌は薄いものがほんの数種類売られているだけだった。

とにかくキューバでは紙が貴重品のようだ。レストランのテーブルに紙ナプキンは置かれていない。ホテルや旅行会社で渡されるメモは5センチ四方ほどに小さく切った紙片。博物館で渡されるのは電車の切符くらいの大きさの薄い入場券で、それさえもないところが多い。だからなのか、街中に紙屑が散乱していることもない。

並んでいる本にはカストロ、ゲバラ、ホセ・マルティが圧倒的に多い。しかしなぜかマルクスのものはほんの数冊しか見かけなかった。

por Andres

2009/05/17

キューバの商店

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La Habana旧市街にあった「自由市場」。野菜は、種類は決して多くはないが、量は豊富だった。ただし買い物客でごった返すという様子はなかった。市民が日常的に買うには少々高いのかもしれない。

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Santa Claraのスーパーマーケットのような店の陳列ケース。アルミのスプーンの隣に蝶番。キューバでは時々、「解剖台の上のミシンとコウモリ傘」のような商品構成にお目にかかった。

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カップ麺もたくさん並んでいたが、中国製だった。0.85CUC(100円弱)なので日本の感覚では高くないのだが、キューバ人にとってはぜいたく品と言っていいだろう。

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ファンタ、コーラ、スプライトが並んでいた。USAは対キューバ禁輸政策を取っていたはずだが、と思って缶を手にしてみると、メキシコ製だった。 (USAは農産物をキューバに輸出しているらしい。)

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電気製品も売られていたが、種類も量も少ない。韓国製が中心で、この店だけではなく、ホテルのテレビやエアコンもほとんどが韓国製だった。さらにレンタカーも全てヒュンダイだった。

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Camagueyで見かけたビールのショーウインドー。コロナやハイネケンが見える。下方に転がされている”Cristal”缶がキューバ国産。何度も飲んだが、まずくはない。(私達はビールが好きではないが)

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公園にあった清涼飲料の屋台。腹を壊したくない旅行中の身としては、ちょっと手が出なかったが、地元の人たちで結構繁盛していた。

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Santiago de Cubaのスポーツ用品店。中央のは子供用ヘルメットらしいが、ピカチューが描かれている。中国製だろうか。

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La Habanaのバスセンター内にあった売店。お土産品を売っているが、品数は少ない。

食料品の配給所には時間になるとたくさんの人が集まって来ていた。やがて人々が引き揚げて空いた頃に入って見ると、品物はほとんどない。一般のキューバ人向けのスーパーはどこも混んでいて、入店する前に手持ちのバッグ類を預けなければならないため、手荷物預かり所には長蛇の列ができていた。

全体に、必要最低限の品はそれほど不自由なく手に入るようだが、品種や品質はまだまだ劣悪と言わざるを得ない段階のようだ。兌換ペソ(CUC)があれば輸入品も自由に買えるが、そんなキューバ人は少数。

店員の対応は決して悪くなかった。全体的にはスペインよりも良いかも知れないと思えるほどだった。ノルマさえ果たせばよいので労働意欲が低下するという社会主義の欠陥が言われてきたが、キューバに関しては当てはまらないと思う。

por Andres

2009/05/09

キューバ、ハバナの通り

La Habana の街をずいぶん歩き回った。さまざまな通りの光景を紹介する。


Habana 旧市街の通り。比較的広い通りだが、人通りも車の通行量も少ない。


狭い裏通り。狭いと言ってもこのくらいが一番細い道。両側は住宅で、たまには家の中からサルサが聞こえてくることもあるが、想像していたほど音楽があふれているわけではない。


雨上がりの裏通り。舗装されていても、土が出てきているので茶色く濁った水たまりができる。


緑の多い新市街の住宅街。このあたりは、歩く人の雰囲気も、旧市街とはいくらか違っているように感じられる。


真ん中に並木のある歩道を配し、両側に車道のある広い通り。木陰伝いに歩くと気持ち良い。


旧市街の中央を貫く、石畳の通り。ここもきれいな石畳の広い歩道を車道がはさんでいる。しかしなぜかこの二つの遊歩道とも人通りは少ない。キューバの人々はあまり散歩をしないようだ。


郊外の、さらに町外れ。ここまで来ると舗装もなく、家々も一層貧しくなったように見える。鶏の鳴き声が聞こえ、馬が歩き、犬が寝そべり、お母さんが子供を叱っている。


海岸通り。大きな波が打ち寄せる日��多く、片側3車線以上の広い通りだが、波しぶきが道の真ん中あたりまで濡らすこともある。そんな日には当然、海側の歩道を歩くことはできない。波の静かな日でも、波をかぶることの多い所では歩道の一部が滑りやすく、歩きにくくなっている。


一番人通りの多い通りも、夜になると一気に閑散となる。ほとんどの店が閉まり、照明も暗い。写真の奥の方の明るい所は例外で、手前の暗さが普通。危険は感じないが、歩いてもそれほど楽しみはない。

por Andres

2009/05/01

キューバの住居・建物

大都市の新市街には高層アパートも建ちはじめている。


一部には整った住宅街と言えるような地区もある。


しかしまだ大部分は古く、修理もされていないような建物が使われている。これはまだ状態の良い方。



中央の、壁がつっかえ棒で支えられた建物はこれから修復されるものと思われる。右のは傷みが激しいが、これでも人が住んでいる。

近年の観光業を中心としたキューバ経済の好転を受けて、町並みの修復・保存が進められ、美しくよみがえった地区もある。


Cien Fuegosは地方都市ではあるが、ベネズエラからの石油で成長したとのことで、中心街の気持の良い遊歩道に沿って並ぶ建物はどれもきれいに整備されていた。


ソ連崩壊後の最悪の経済状態を脱して発展をはじめたとは言っても、まだその経済は豊かさからは遠いところにあり、住宅の改善は遅々としているようだし町並みの修復も始まったばかりのようだった。それだけに5年、10年後の変化が楽しみで、ぜひ見てみたいと思った。

por Andres

2009/04/27

キューバの生活基盤

電気
停電が多く、一旦停電すると街じゅうが真っ暗になってしまい慣れない日本人は道を歩くこともできなくなるので、夜の外出は避けるべきだ。出発前に集めた情報の中に、このようなものがあった。しかし実際にはCubaに滞在した24日間、一度も停電には遭わなかった。激しい雷雨の夜もあったが、それでも停電はしなかった。状況はずいぶん改善されているようで、電気に関しては心配する必要はないだろう。

水道
断水が多いという情報もあった。確かに街中で給水車を見かけることも珍しくなかったし、参加したツアーでの昼食が断水のために遅れたこともあったが、宿泊したホテルでは断水には遭わなかった。ただし水道の水は飲めない。一流ホテルでも蛇口のそばに、飲めない、との表示がある。歯磨き時のうがいは水道水で行って問題はなかったし、その際にも特に妙な味や臭いはしなかったのだが。

道路
車道は、よほどの田舎道でない限りは舗装されている。しかし舗装は痛みが激しく、穴やくぼみも多いのでバスなどに乗っていても揺れや振動がひどい。歩道でも舗装がはがれていたり側溝の蓋が割れているところがあったり、なかにはマンホールの蓋がないところもあって、ぼんやり歩いていると危ない。夜間は、街灯も非常に暗いので、充分気を付けないと捻挫する危険がある。

治安
以前より悪化しているとのことだったが、危険を感じるような場面はなかった。地方都市はもちろん、Habanaの裏道でも危険は雰囲気は感じられなかった。ただしSantiagode Cubaの夜の裏通りで何となく危険な空気が感じ取られたため、急ぎ足で大通りに移動したことがあった。スペインよりもはるかに安全だと思われた。

トイレ
快適に使えるものは少ないと言わざるを得ない。女性が最も確実に安心して使えるのは、一流ホテルのもの。外国人であれば宿泊者以外でも使うことができるので、街中ではホテルを探すに限る。あとは飲食店などのものを使うことになるが、快適さには程遠いものが多い。入口でチップを要求される場合が多いが、それでも掃除が行き届いていなかったり水が流れなかったりということも珍しくない。

por Andres

2009/04/09

キューバの交通機関(遠距離)

キューバ国内での遠距離移動の手段には、鉄道、バス、飛行機がある。


鉄道は、キューバ人自身も含めてあまり利用されていないようだ。Habana駅でさえもホームに停まっている列車は少なく、待合室も閑散としていた。また地方では貨物列車は走っていても客車は見かけなかった。




遠距離移動手段の中心になっているのはバス。

車両は、中国製(後部に「中国宇通」とある)で外見は悪くないが、中古らしく座席シートはくたびれている。もっと大きな欠点は道路の傷み。道幅は広いところが多いのだが、舗装の傷みがひどい。昼間はそれほど気にならないが、夜行ではガタガタと揺れが激しいためにほとんど眠れなかった。

空路はHabanaと主要都市を結んでいるが、第二の都市であるSantiago de Cubaとの間でも日に1便しかなく、なかなか予約が取れなかった。またIsla de la Juventudという島に行きたかったのだが、満席であきらめざるを得なかった。

Santiago de Cuba空港。国際空港ではあるが、一日の発着が全部で数便。

待合室もこれだけで、地方都市のバスターミナルと大差ない。
搭乗時のチェックは非常に厳しく、待合室に入る時の所持品検査ではPCの電源も入れさせられてWindowsが起動するのを見せなければならず、カバンの中も隅まで点検された。更に乗り込む直前にもう一度検査があった。

レンタカーもあるが、標識や信号が少ない上に見難いので、運転する気にはならなかった。渋滞はHabana市街地でさえもほとんどないのだが。

por Andres

2009/04/06

キューバの交通機関(近距離)

市内・近距離での移動の中心は、旅行者にとってはタクシーが主になる。

タクシーと言っても、乗用車を使った普通のタクシー以外に、「CocoTaxi(ココタクシー)」、「BiciTaxi(ビシタクシー)」がある。


手前の左右2台が普通のタクシーで、屋根の上に「TAXI」の表示がある。メーターの付いたのと無いのとがある。メーター無しの場合は、料金はゾーン制をとっているようで、例えばHabanaでは同一ゾーン内は3CUC、隣接区までは5CUCといった具合。しかし実際にはメーター付きのものも含めてその場の交渉で決められる。

私達も、5CUCを4や3に値切っていたし、市内・空港間では最初は運転手の言い値通り25CUC払ったが、二度目は15CUCまで値切った。


中にはこのような50年代以前の古いアメリカ車を使っているものもある。これは観光客向けなのできれいに整備されて運転手も大切に扱っていた。


中央右の黄色いのがCocoTaxi。料金は普通のメータ無しのタクシーと同じ。客は二人しか乗れず、前方は開いているので雨の時は使えないが、風を切って進むので気持ちが良い。しかし3輪で普通の車と同じスピードを出して走るので、スリルもある。


BiciTaxi(自転車タクシー)。これも二人乗りで、後ろに大きなスーツケースでも一つは積めるようになっている。変速機はついていないので、Habanaのような平坦な街では大丈夫だが、Santiago de Cubaでは急な登り坂の手前で降ろされてしまった。料金はやはり交渉次第。


地方の町では、タクシーよりも馬車の方がたくさん走っている。見習い中だったようで御者が二人いるが、もちろん通常はひとり。客は二人を乗せるものだけでなく、乗合のものもある。料金は車台のプレートに記されているが、やはり交渉可能。


一般のキューバ人はバスを利用することが多い。

これはキューバ名物だった「Camello(ラクダ)」と呼ばれる巨大なトレーラーバス。最近は減ってしまったようであまり見かけなかった。

このような普通のバスが増えているようだ。ただしほとんどのものが超満員で走っているし、バス停には客がたくさん待っているのが日常。路線図もないので、観光客が使うのは現実的ではない。

また、下の写真のようにトラックを乗合バスにしているのもまだ多い。こちらもほとんどが超満員。

以上が公認されている市内交通機関。

公認ではないようだが、オートバイの後ろに客を乗せて運ぶのが、特にSantiago de Cubaでは大量に見られた。

また、白タクもある。私達も一度利用したが、車はガタガタだった。しかもホテルまで乗ったのだが、もぐりの営業がばれるとまずいのだろう、ホテルの玄関に横付けできず、十数メートル離れたところで降ろされてしまった。

値段に大差はないので、実用性からすると普通のタクシーを利用するのが最良の選択だと思う。

por Andres

2009/03/30

各地のゲバラ

モロ要塞(Habana)



革命後に兵学校として使用され、この窓からゲバラが訓示した時の写真が掲示されている。
旧市街から運河(湾口)を隔てた対岸にある。自動車専用の海底トンネルを通って行くので、タクシーを利用することになる。

カバーニャ要塞(Habana)

ゲバラの執務室
隣室にはゲバラの使用した品々や写真などが展示されている。
モロ要塞から数百メートルのところにある。

ゲバラ記念館(Santa Clara)

裏側から入る博物館の中にゲバラの墓があり、他の博物館よりチェックが厳しい。
街からは少し離れており、周囲には貧しい農家が点在している。サンタ・クララは革命戦争中にゲバラが最も活躍した都市で、「ゲバラ・シティ」などとも呼ばれる。そのためボリビアで発掘された遺骨もこの街に葬られることになった。

列車襲撃記念公園(Santa Clara)

ゲバラたちが兵員輸送列車を転覆させ、革命の勝利を決定的にした。
町中にある。線路脇にあり、ここが襲撃現場なのだろうが、当時の列車ではないと思われる。

ゲバラ像(Santa Clara)

子供を抱いたゲバラ像(等身大?)
共産党県委員会?の建物の前にある。

内務省(旧工業省)の建物(Habana)

ゲバラが工業大臣を務めていたため、外壁に巨大なゲバラの顔が描かれている。
ハバナ新市街にある。前に広がっているのは「革命広場」で、革命記念日などにはここで大集会が開かれ、カストロが長大な演説をしたものだった。これはホセ・マルティ記念館の塔の上から撮ったもので、記念館前には演壇がある。

ゲバラ研究所(Habana)

2007年開館予定とのことだったが、まだ工事中だった。建物自体は完成していたので、来年には開館するのではないか。
新市街、ヌエボ・ベダード地区、Tulipan通りにある。

ゲバラの家(Habana)

最近までゲバラの娘が住んでいたが、現在は誰も住んでいない。入口の机には制服を着た軍人らしき人がい、人の出入りはある。ゲバラ研究所の開館に合わせて
公開されるかもしれない。
ゲバラ研究所の向かいにある。

皮肉な見方をすれば、生きて権力の座にあり続けたカストロは手を汚さざるを得なかったのに対し、ゲバラは権力を捨てて死んだがゆえに革命の美しい英雄として人々の記憶に残ることができたと言える。それに加えてあの絵になる容姿、それをさらに印象付けたポートレート。
一方、もしもゲバラが今の世界で活動していれば、マスコミはアメリカ合衆国の尻馬に乗って彼を「国際テロリスト」と呼ぶのだろう。

por Andres

2009/03/26

見事なタオルアート

キューバは観光収入で経済力アップを図っているので、ホテル運営にも力が入っているようだ。

Hotel Victoria(Habana)




Costa Sur(Trinidad)



Hotel Heradura(Varadero)


Hotel Plaza(Habana)


心憎いサービスに感激したのがタオルアート。初日の夜は普通のベッドカバーなのに、翌日からはバスタオルを上手に折っさまざまなハートがベッド上に出現。次はどんな形だろうかと帰ってくるのが楽しみだった。私も負けずにとお礼のメモと折り鶴をチップ1ペソとともにテーブル上に。ほとんどのホテルでチップは受け取っていたのに、Nacional de Cubaホテルのスタッフはチップを置いたまま。一流ホテルの職員というプライドなのかその心意気に驚かされた。清潔で効率よく運営されているヨーロッパや日本のホテルも悪くないが、人の手のぬくもりが伝わってくるサービス、心に残るものだった。

Por Amelia
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