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カテゴリー「奥州道中」の5件の記事

2013/05/23

旧奥州街道歩き旅 最終日(2013年5/23)

白河宿IMGP6743

新白河駅前のホテル「ルートイン」を9時半に出発。快晴。朝の空気はまだ爽やかだが午後は暑くなりそう。

 

 

 

戊辰の役白河口の戦いで激戦地だった場所に304名の戦没会津藩士の名を刻んだ石碑と墓があった。DSC03189毎年6月末には地元の人々の手で慰霊祭が行われているとのこと。今でも悼む想いが強いのだろう。

白河宿本陣跡は印刷所に変わっていた。IMGP6758

 

 

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街道沿いのほとんどの商店にNHKの大河ドラマ「八重の桜」のポスターが貼られていた。この街はまさにその舞台となった場所。力入っているなと思う。至る所に史跡を示す立て札も目に付く。

 

 

 

 

 

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今年の干支の巳と一緒にまだ目の入ってない名物白河だるまが展示されていた。

 

 

 

 

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東北本線のガードレールをくぐった先に双葉町から避難してきた町民の仮設住宅。福島原発の事故の煽りがまだここにも残っていた。

 

 

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宿場を抜け阿武隈川に架けられた橋のところで私達のゴールとする。四街道踏破達成!

 

 

 

せっかくなので白河小峰城へ。ガイドさんの話だと世界遺産の姫路城と同格の由緒ある城だDSC03219が、3.11の震災で石垣が崩れ現在修復中のため中はもちろん城の近くへも行けないとのこと。

昼食は城山公園内の「二の丸茶屋」で売り出しIMGP6789ている「白河だるまバーガー(カレー風味のカツバーガー)」と「ヤーコンきんぴらバーガー」のセット。だるま顔のパンがユーモラス。一度は試してみたい味かも。

 

 

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現在トイレになっている建物は昔の化粧直しに使った建物を復元したものというので、あらためて見学。

 

 

IMGP6799白河駅でお土産を買おうと思ったら、カフェはあるけれど駅前にも駅中にも土産物屋は見当たらず。

 

 

 

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電車の時間まで余裕があったので、「白河ハリストス正教会」を見学。大正時代に建てられた白いビザンチン様式の教会。中には入れないので外観のみ。

 

 

 

 

 

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近くにおしゃれな店がいくつか入っている「楽蔵」があったが、そこには適当な土産物がないので、「二の丸茶屋」へ戻り、お土産を購入。駅前は駅舎を中心によく整備されているのになぜ店がないのだろう。電車に乗る前にちょっと買い物という観光客は多いだろうに不IMGP6807思議だ。

午後1時56分発の各駅停車に乗り込み、白河駅を後にする。宇都宮から白河までの約100kmの歩き旅も無事終了。

 

 

 

 

 

 

 

残るは中山道のみ。楽しみだ。

13,539歩 10.4km

por Amelia

2013/05/22

旧奥州街道歩き旅 4日目(2013年5/22)

芦野宿~白坂宿~白河宿

朝食は7時15分と指定されていた。すでに宿泊客でレストランはいっぱい。健康的な和食を味わった後、広間でNHKの朝ドラ「あまちゃん」を見ながらコーヒーと手作りおはぎのデザート。出発前に3度目の入浴。一通り湯船に浸かり、美味しい水を飲んで遅めのスタート。IMGP6684

宿からは田んぼ道を抜けて芦野宿へと入る。屋号を記した家がかつての宿場を彷彿とさせる。

 

 

 

 

 

 

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モダンな「石の美術館」は素通りしたが、ここは石材工業の町なのだと納得。

 

 

 

 

DSC03147町外れの那須町史跡「遊行柳」は観光名所。休憩所でのお茶のサービスが嬉しい。田んぼの中の一本道の先に遊行柳の木と石碑があった。吹き抜ける風が心地よい。

 

 

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「板屋の一里塚」から先は歩道のある広い道路が続き、交通量もけっこう多い。

 

 

 

 

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鳥?の形の並木が面白い。なぜこの形なのだろう?

 

 

 

 

 

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白川まで何も食べる所がないと宿で聞いていたので、前日コンビニで買った菓子パンが昼食。誰もいない公民館の玄関先にあるベンチが昼食場所。てくてく歩いていく脇を車がビュンビュン走っていくのにラーメン屋どころかコンビニの1つもない。

トイレに困っていると、集落のIMGP6718一角で「興楽寺」の文字。割合に大きなお寺で、ここならばと階段を登っていくとトイレの案内板。「ごめんください」と声をかけるもまったく返事がない。中に入っても誰もいない。勝手に利用させてもらい、「ありがとうございました」とつぶやく。

 

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「泉田の一里塚」を過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

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採石場の削り取られた山肌の白さ、満開の藤の花が目に入ってくる。花房は藤娘の簪そのものだなと思う。

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これが街道かと思われる藪の中を5分ほど歩かされる。

 

 

 

 

 

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アスファルト道路に出てすぐに県境、境明神があり白河市もここから。

 

 

 

 

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地形のせいかこの辺りも戊辰戦争の戦場だったらしい。

観音寺でもトイレを借用。

 

 

 

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その後、街道から300mほどはずれたところにある、「金売り吉次」が群盗に襲われ殺害された場所に建てられたという供養塔まで足をのばす。

 

 

 

午後4時、頑張れば終点までいけるのだが、ホテルは手前の新白河駅周辺にしかないので、明日ゆっくり白河の街を散策しつつ終点を目指すことにする。

36,500歩 22.94km

por Amelia

2013/05/21

旧奥州街道歩き旅 3日目(2013年5/21)

大田原宿~鍋掛宿~越堀宿~芦野宿IMGP6601

前夜の雨も上がり、曇り空の中を出発。マンホールの蓋も「那須与一の扇の的」の場面。

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街中の公園には若き姿の与一像があり、その横にある金燈籠の前に「本日小満」の額が置かれ、季節の変化を知らせていた。毎日表示しているのだろうか。

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味噌屋の看板も与一だった。

 

 

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弘法大師の歌碑を過ぎたところで赤い羽根、水色の身体の糸トンボを発見。DSC03098

 

 

 

那須塩原市に入るがちょっと腰を下ろして休む場所がないのDSC03102で歩き続け、出発後3時間たってようやく「葛籠石」のベンチで一息つく。

 

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「鍋掛の一里塚」あたりから史跡の説明板やベンチが目に付くようになった。

 

 

 

 

 

 

昼食は地図に出ていた「与作食堂」でと決めていたが、ドアを開けると「すみませんねぇ。去年やめたんですよ。」「えぇ!他に食べる所は…」「そこのコンビニで買うしかないですね。」というわけで、今日の昼食はコンビニ弁当。清川地蔵尊で座れないかと行ってみると、近所の犬に吠えられたので、コンビニの店先に置かれたベンチでランチ。店員さんが、前を通るたびに「いらっしゃいませ、こんにちは」とお辞儀をしていく。何度も同じセリフを繰り返されるとそこまでマニュアル通りにしなくてIMGP6643も…と思った。

鉄橋の「昭明橋」を渡る。道路際で堂々と寝そべる猫。

 

 

 

 

街道沿いに石碑が増え、「寺子の一里塚」は公園になっていたのでおやつタイム。DSC03116

余笹川を渡って那須町へ。DSC03120

夫婦石の一里塚を過DSC03126ぎたところで街道を外れ、午後4時に今日の宿「芦野温泉」到着。この辺りでは唯一の宿。平日なのに一部屋しか空いておらず危機一髪。東京から日帰りのハトバスツァーが出ているほどの有名DSC03128な温泉だった。アルカリ単純泉なのだが、漢方薬の入った薬湯や蓬入りの露天風呂、美肌効果の高いツル湯、メラ湯、水素水の湯などがあり、湯治客も多いらしい。薬湯は股間がピリピリするほど刺激IMGP6664があり、長時間は浸かれなかった。浴衣で美味しい夕食を味わい、寝る前に内湯に入りすっかりくつろいで就寝。日本の温泉宿はクール!!

 

 

34,800歩 22.42km

por Amelia

2013/05/20

旧奥州街道歩き旅 2日目(2013年5/20)

喜連川宿~佐久山宿~大田原宿DSC03064

喜連川温泉かんぽの宿の9時40分発の送迎バスで、今日の街道歩き出発地点に近い桜並木まで送ってもらう。3.11の大地震で崩れた崖の修復はまだまだ時間がかかりそうだ。最初宿DSC03071泊しようと思っていたホテルが閉館なのも地震の影響。かんぽの宿が一部屋しか開いていなかったわけだ。

 

 

 

念のため町で見かけた和菓子屋で饅頭を二個おやつ用に購入し、佐久山宿を目指す。

1時間後、足利一族が眠るといDSC03074う墓へ。そこだけ木戸があり近付きがたい雰囲気。

本陣が街の駅になっていたが、人の姿はDSC03076ない。

その後は道祖神や、IMGP6583高木のてっぺんまで巻きついているうす紫の藤の花を愛でながら歩く。

 

 

 

 

 

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大田原市に入ったところで昼食。
蕎麦定食にカレーライス、プレハブの建物だったが「和楽庵」の味はなかなかのものだった。

この後、雨が降り出しレインコーDSC03082トを着用。箒川を渡ったところで、丸く刈られた灌木の上になにやら細長い黒い紐。よくよく見たらヘビ。身体を温めるためなのか、何の警戒心もなく寝そべっていた。

1812年に行脚僧高津義克DSC03084が兵士の蜃気楼を見たという場所に「蒲蘆碑」という石碑。このあたりでは蜃気楼をホロと呼んでいたそうだ。

 

 

 

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色鮮やかなポピーの花畑。

 

 

 

 

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缶ビールの空き缶で囲われたゴミ収集所、律儀な仕事ぶりだ。

 

 

 

 

午後4時30分には早々と「那須プラザホテル」に到着。ビジネスホテルだが客は少ないようだ。

汗を流して夕食のため街に出てみたもののフランチャイズのレストランばかり。しようがないので、宿に一番近いCOCO'sで定番のハンバーグにフリードリンク。ファミリーレストランは安くて便利だが、街道歩きには情緒不足。それにしても訪ねたい名所旧跡がなく、ひたすら歩くだけの1日だった。

32,900歩 19.94km

por Amelia

2013/05/19

旧奥州街道歩き旅 1日目(2013年5/19)

宇都宮宿~白沢宿~氏家宿~喜連川宿

昨夜のうちに宇都宮に入り、東武東上線宇都宮駅前の「東横イン199」に宿泊。夕食はもちろん餃子。今回はビル地下にある「来らっせ」が9時まで開いているというので、行ってみた。フードコート方式で食べたい店の餃子を直接注DSC03001文、支払いを先に済ませると焼きたての餃子をテーブルまで運んでくれる。4店の味にチャレンジ。私の好みは「みんみん」の焼き餃子。宇都宮市内には27店舗もあるらしい。

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スタート地点は日光街道と奥州街道の分岐点。

城下町のなごりを感じさせる「かまがわプDSC03012ロムナード」の橋を渡り、商店街を抜け、河岸DSC03015の景色が美しい「幸橋」を渡ると、交差点の向こうに「旧篠原家住宅」。江戸時代から第二次世界大戦まで醤油醸造業を営んでいた老舗。奇跡的に焼け残った建物は道路拡張のために7メートル移動し、かつての敷IMGP6528地の一部が「東IMGP6531横イン56」となっていた。

白沢宿のやげん坂は舟形の薬研に坂の形が似ているからとのこと。

 

 

 

 

 

 

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近くにあった江戸時代の公衆便所跡は、取り払った方がいいのではと思うほど傷み、荒れていた。しかもそこは地域のごみ集積所になっている。

 

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白沢の宿場は整備さDSC03030れ、水路には水車が置かれ鯉も泳ぎ、いい雰囲気。本陣だったIMGP6538ところは現在も大きな屋敷を構えていた。しかし通りに人の姿はなく、昼食をとれるような店もコンビニもなかったので歩き続けることにした。

鬼怒川を渡って氏家宿へ。ようやく出会った「勝山」で手打ちうどんと蕎麦で昼食。美IMGP6547味だった。この先にDSC03040も食堂らしきものはなく、食事に関しては綱渡り状態だ。それもまた楽しみ。

 

東北本線の旧IMGP6552奥州街道踏切DSC03041を渡りしばらく行くと、門の向こうに雨ざらしの「青不動」。お堂の窓にお祈りの文言が書いた紙が張ってあったので、気持ちをこめて読み上げながら祈ると、直後に扉のガラスがカタカタ鳴った。

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瀧澤家住宅には、モダンな造りの望楼を屋根の上に載せたユニークな建物があったが、残念ながら閉館中。

 

 

 

 

 

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奥州街道(古道)の表示がある道はうっそうとした森の道。すでに午後5時。薄暗い670メートルを抜けるともうすぐ喜連川宿。

 

 

 

 

 

 

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今夜の宿がある丘が見えてきたが、斜面は大震災で大きくがけ崩れ。工事に取り掛かったばかりのような場所もあった。休業中と言って予約を断ったホテルがあったが、これでは無理もない。

IMGP6570ハウス栽培のイチゴ畑を抜け、風情のある「寒竹囲い(鼈甲垣)」を眺めながらさらに4km歩いてようやく「かんぽの宿栃木喜連川温泉」に到着。私の足で5万歩。雨も降り出し、疲れた身体には広々とした温泉がありがたい。筋肉疲労もやわらぎ、ゆかたに着替え日本酒を飲みながらの夕餉は至福のひとときだった。

46200歩 29.55km

por Amelia

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