旧中山道歩き旅 最終日(34日目) (2014年4/10)
ホテル(瀬田駅付近)~大津宿~三条大橋
昨夜泊まった「ニューびわこホテル」は隣の棟に健康サマーランドがあり、サウナ、ミストサウナ、ラドン温泉などに入り放題。しかし、かつては人気があったであろう健康ランドもすっかりひなびて、壊れた器具や天井のはがれなども修理されないままになっていた。それでも温泉好きの私にとっては至福の時。
昨夜までの旅の疲れもとれて、ゴールの三条大橋に向けて出発。一度通った道なのに記憶に残ってない。しかし道標には見覚えが…。「三条大橋迄5里余り」もうすぐだ。
辻末製菓でニッキ餅を買い、看板に大きく書いてあった「タニシ飴」を味見。形がタニシに似ているところから名づけたと店主。味は昔なつかしいニッキ飴だった。
交通量の多い「瀬田の唐橋」は川沿いの桜が美しい。
和田神社のイチョウは関が原合戦後、石田三成が護送の途中、休憩時につながれたという大木。
「響忍寺」のトイレを借用した際に住職としばしおしゃべり。寺の門は家老の家のものだったと教えてくれた。
義仲寺は前回見学したので素通り。
滋賀県庁周辺には歴史を感じさせる家並みがあるが、本陣の遺構はなし。「大津事件」の碑も狭い道路の一角にあり、気を付けてないと見落としてしまう。
国道に出て、逢坂へ。逢坂の関址を過ぎると楽しみにしていた「かねよ」もすぐだ。ここで「サラダ」と有名な「きんし丼」を注文。桜茶でのどを潤した後に、鰻の蒲焼の上に卵3個を丸々使った分厚い卵焼きがのっかった丼がきた。並を頼んだのだが、しばらく卵焼きはいらないほどのボリュームに満足。
坂を下っていくと陸橋脇に「これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関」(蝉丸)の看板、逢坂には蝉丸神社が3ヶ所もあり、百人一首で覚えたこの歌の影響は大きいなぁと思う。
陸橋を渡り、坂を下っていくと修理中の「月心寺」に「走井」があった。清水がこんこんと湧き、井戸の苔もすがすがしい。
京阪山科駅前を通り、最後の急な坂道を越えると三条通りの舗石として敷設されていた車石を使って昔の牛車道を模したという広場へ。車輪で削られた轍はけっこう深い。
白河橋を渡り、高山彦九郎銅像が見えた先についに三条大橋。
16時40分ゴール!!
総距離534km69宿、昨年の10月から歩き始めて6カ月。合計34日かけてようやく完歩。
橋を渡って枝垂桜が満開の「弥次喜多像」と記念撮影。
近くの「コメダ珈琲」でケーキとミルクコーヒーで一休みしながら、五街道踏破したぞとしみじみ自己満足。観光に便利な「ダイワロイネットホテル京都四条烏丸」に宿をとり、染井吉野桜は終わってしまったが、数日春の京都を散策することにする。
夜はモダンな町家「畷」の二階でおばんざいを味わいながら日本酒をちびりちびり。締めのアサリラーメンはあっさり味で美味しかった。明日からは、重いリュックをおろして歩けるのが嬉しい。
三条大橋まで 37,300歩 25.7km
por Amelia
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